今日も脳天気

役に立たない♪ 意見しない♪ 仲良きことは美しき哉♪

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白眉

 
 私が今のラボに来たとき、EはPh. D. コースの学生だった。口達者なアメリカ人の中でも、彼はひときわプレゼンテーションがうまかったが、それだけではなく頭も切れ、なによりよく働いた。早口なので、私はもちろん、ラボの他のアメリカ人も、Eとのディスカッションには苦労していたが、アイデアも豊富で、苦労してでもディスカッションする価値はあった。


 1年ほど前に学位を取り、その後、Stanford の別のラボでポスドクになった。ポスドクになってすぐ、彼はジョブハンティングを始め、今月なんと3つの大学からオファーをもらった。UCSF、MIT、Brown University と、どれも一流大学である。来月半ばまでに返事をする予定らしい。元々工学部出身だが、うちのラボでは動物を用いたシステム神経科学、そして今度はヒトを相手に研究を始めるのだと言う。


 いかにアメリカとはいえ、ポスドク1年弱のキャリアで PI になるのは、かなり珍しい。しかもEはまだ、今月27歳になったばかり。あやかりたい、あやかりたい(-o-)



 学位取得後はうちのラボの所属ではないのだが、今でもよくEへの電話がかかってくる。交友関係が広すぎて連絡が行き渡っていないのか、そもそもラボを移動したことを知らせていないのか(-_-# えらく頻繁に彼への電話が来るので、その度、新しい連絡先を教えてやらなければならない。

 いい加減業を煮やしたポスドクR、今日は電話を取ると、

“E? (沈んだ声で)I’m sorry he died. …Hold on! It’s a …”

 Joke と言おうと思ったら、電話が切れたみたい。周りは爆笑。Rはさすがにちょっと焦っていたが、

"I think it's OK"

 出る杭は打たれる、というお話。<違うやろ

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  1. 2006/08/30(水) 14:23:06|
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無理難題

 
 ちょっと前の話だが、在 San Francisco 日本総領事館の出張サービスが San Jose で行なわれると聞き、パスポートが翌月切れる私と上の娘は、渡りに船、とばかりに、早速行ってきた。

 Website によると、期限内の更新の場合、個人情報に変更がない限り、今のパスポートと写真2枚だけでOKとのこと。楽勝じゃん。・・・ところが、人生そう甘くはなかった。


 第一関門。

「お子様は何歳ですか?」

「6歳です」

「では、署名はお子様御自身でお願いします」

 ・・・ふっふっふ。想定内。娘に、自分のパスポートに載るサインだから、枠からはみ出さないようにきちんと書くように教える。すると、係のお姉さん。

「それでは用紙の裏の方にも、申請者の署名をお子様御自身で『漢字で』お願いします」

 ・・・か、漢字ー?!名前はつたないながらも一応書けるが、苗字はちょっと・・・(-_-; 仕方がないので、その場で漢字のお稽古。娘、半泣き(;_;) もの凄い書き順で5回挑戦したが、「藤」はとても枠内に収まりきらない。申請用紙が透けないかと、いろいろやってみたが(・・・怪しすぎる)、ダメ。

 最終手段。一応係員の目を盗んで、ペンを一緒に持って、一気に書き上げ、一件落着(娘も持ってたから良いよね)。娘、

「お父さん、じょーずー!」

「シッ。黙れ」




 第二関門。

 本籍が記憶からすっかり消失。実は、結婚したとき、どちらの親の籍にも入る気にならず、当時住んでいた京都で新たに籍を作った。これがねぇ、長い(-_-#

 京都府京都市○京区◇◇町通△△町下る×××町◎◎◎

 御存知、郵便番号簿泣かせの、京都独特の住所である。うちの親は、当時、

「なんでお前の住所は町が3つもつくんだ!!」

と、かなり怒っていた。


 渡米後、これまでにも何度か書く機会があったが、常に自宅で調べながら書いていたので、記憶にはかすかにしか残っていない。パスポートにも書いていないし(;_;) しばらく悪戦苦闘の末、なんとかそれらしき(<おい)住所を思い出した(後で調べたら、合っていた)。




 第三関門。

 パスポートの申請を終え、帰ろうとしたら、

「在外選挙人登録はお済みですかー?」

と聞かれた。そういえばまだだ。紙切れ一枚で済むようなので、ついでに登録することにした。


 本籍。さっきと同じでいいや。日本で住民票に記載されていた最終住所。・・・げっ(-o-)


 実はこれも京都なのだが、途中で東京に一度引っ越した後、京都に出戻っており、本籍とは違う。これがまた長い(;_;)

 京都府京都市●京区■■町通▲▲下る▽▽▽町@@@

 記号のところはさっきと全部違う(-_-# ▲▲と@@@がついに思い出せず。

「すみませーん(ほとんど泣きが入っている)、これって正確じゃないとダメですか?」

「できれば正確にお願いします。あ、次回受け取りのときでも構いませんよ」

 無念のギブアップ。

                             061806
  1. 2006/08/27(日) 05:17:04|
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連動記憶

 
 たまには研究者っぽい話でも。


 物事を記憶する場合、イメージと連動させる人と、音と連動させる人、二つのタイプに分かれるという。例えば、電話番号を思い出すとき、数字そのもののイメージが頭の中に浮かんでくるなら前者、数字を読み上げる声が頭の中に響くなら後者ということになる。圧倒的に多いのは、イメージ連動型らしい。私もそうである。


 一度連動させて覚えると、今度は常にセットで頭に浮かんでくるので、間違えて覚えてしまった場合、修正に苦労する。


 アマサイ嬢がブログで言及していた、「煮詰まる」という言葉。

 本来、

「十分に議論・相談などをして、結論が出る状態になる(例:計画が煮詰まる)」

というポジティブな意味なのだが、私もアマサイ嬢と同様、

「考え過ぎて行き詰まり、結論が出ない」

という、全く逆の意味だと思っていた。今、必死で記憶の修正をしているのだが、脳がぐつぐつ煮えているイメージと、西原理恵子の漫画の「煮え煮え~」のイメージが、頭の中からなかなか消えてくれない。




 上の娘が2歳のとき、「あめふりくまのこ」という童謡を一緒に歌っていた。


♪いたずらくまのこ かけてきて そおっとのぞいて みてました
 さかながいるかと みてました♪


 娘が不思議そうに、

「『さかな』が『いるか』と一緒に、何見てるの?」


 ・・・以来、この歌を聴く度に、おさかなとイルカが仲良く並んで、水たまりをのぞいている様子が頭に浮かんできてしまう(^_^;




 大学時代、陸上部の部室で、自己新記録を出して浮かれていたMを皆でたしなめていた。


「喜んでる場合ちゃうぞ」

「そうや。そんなんで浮かれてるようじゃ、まだまだ井の中の蛙やで」


 それを横で聞いていたS、不思議そうに、

「なんで~?」


 あんた、「井の中の蛙」ってどういう意味だか知ってる?


「そんなん知ってるわ~。『外に出られへん』っていうことやろ~」


 ・・・以来、この言葉を聞く度に、井戸の底でカエルがぴょんぴょん跳ねながら、外に出ようともがいている姿が頭に浮かんできてしまう(^_^;;



 ということで、今回は記憶のメカニズムの一端に触れてみた。研究者っぽいでしょ(^o^)
 
  1. 2006/08/26(土) 11:13:48|
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女性優位

 
 今週は Back to school week。<なんかカッコいい(^o^) 新学期が始まり、上の娘もめでたく2年生になった。


 新学期にあたり、まずはじめにドキドキするイベントは、クラス替え。娘は、一番仲良しのレベッカとは隣のクラスになってしまったものの、クラスメートと新しい先生に満足した様子。実際のところ、この子は休み時間になると鉄砲玉のように校庭に飛び出して、他のクラスの子と一緒になって走り回っているらしいので、友達と別のクラスになっても大して気にはならないようである。


 この学校は、一クラス20人、一学年3クラス。特別少ないわけではなく、どこの学校もそんな感じである。毎年クラス替えがあるとはいえ、3年目ともなると(アメリカはキンダー、つまり0年生から小学校が始まります)ほとんどみんな顔見知りになってしまう。


 聞けば、クラスメートの男子と女子の人数は、それぞれ7人と13人。えらく偏ってるな、と思ったが、よくよく見てみると、3クラスとも似たような構成だ。学年全体では男子22人女子38人。ほぼ1対2である。下の学年も、やはり女子の数の方が多い。


 私の記憶が確かならば、女性に比べて短命な分、男の方が出生数は多いはずである。



 ちょっと調べてみた。


 確かに世界人口でいうと男の方が女に比べて多く生まれてくる。ところが、アメリカは他の国に比べて出生数における女子の割合が有意に高いらしい(それでもまだ男子の方が少し多いことには変わりはないけど)。


 娘の学年の男女比は妙に偏っているのだが、若年人口の減少が問題になっている今、もしかしたら、これはより健全な形なのかもしれない。極端な話、同じ人口100人の村でも、

男子99人、女子1人なら、一年に子供1人しか生まれない

女子99人、男子1人なら、一年に子供99人生まれる可能性がある



 もちろん、現実はそれほど単純ではないし、このことが、先進国でアメリカだけが深刻な若年人口の減少に陥っていない「理由」なのか「結果」なのかは知る由もない。でも、男が生き残っていくためには、いろいろな意味で、選択圧がかかってもおかしくないのかな、と、つらつら考えてしまった。


 待てよ。「種の保存」という意味では単為生殖でも良い訳で(たまにはオスがいた方が良いだろうが)、究極的にはオスはいらなかったりして。


妻「大丈夫♪そんなことないよ♪ いないと子供の世話が大変だし♪


 喜んでいいのやら悪いのやら(-_-)
 
  1. 2006/08/23(水) 14:07:54|
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日本の本音

                    ・・・昨日の続き。


 日本は本当は変わりたくないのではないだろうか。


 なんだかんだ言って、これまでの日本は、成功している国と言ってよい。産業・経済のみならず、サイエンスの領域でも、例えノーベル賞受賞者が少なくても、決して後進国と言われることはない。その証拠に、アメリカにおけるグラント獲得競争で、minority として優遇される民族に、日本人は含まれていない。人数は少なくても、その貢献度は既に認められている。


 学振の縛りが甘い、という話を聞いたとき、私はふと、おしんを思い出してしまった。


 普段は口にしたこともない白米の握り飯を持たされ、奉公に出される、おしん。


 あるいは。


 森に遊びに行く前に、いつもならケチな継母に、笑顔でパンを渡された、ヘンゼルとグレーテル。


 つまり。


 少々の餞別で、厄介払いをしようとしてるんじゃないのか?



 数日前の日記で紹介した「博士が100人いる村」の中で、助手はエリートと呼ばれ、ポスドクは敗残者と呼ばれている。純粋な研究社会を支えているのは自分たちだという自負があるから、この評価には違和感を覚えたが、日本の研究システムということを考えると、この評価はあながち間違ってはいないのかもしれない。


 優秀かつシステムを維持することに異論のない人は、助手として早めに確保。「頭脳流出」防止は、これで充分。優秀かもしれないが、システムそのものにも疑問を抱きかねない危険分子は、おだてた挙句、少々の手土産と共にシステムから排除してしまおう。彼らがもし海外で活躍してくれれば、自らのシステムを変えることなく、かつ

「日本人もやるじゃん」

という評価が得られる。


 お声がかからないから、やっかみで言っている訳では、・・・ない訳でもない(-_-) ただ、利根川進氏や中村修二氏の居場所を作ろうとしない日本という国が、本気で変わろうとしているか、というと、ちょっと疑問を感じる今日この頃である。


 ・・・ん?学振フェローではない私は、餞別すらもらっていないぞ。


 日本政府様、今からでも遅くはありません。餞別ください。そしたら日本に帰らないであげます。

                            061506
  1. 2006/08/20(日) 00:53:56|
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日本の建前

 
 少し前のことだが、M日新聞の記者の方の取材を受けた。


 別に捏造とか公金横領とか、悪いことをした訳ではない。<そんなことは誰も言ってない

 研究だけでなく、ネットワーキングでも積極的に活動している、K柳さんのところに来た話に、御一緒させていただいた。


 テーマは「海外への頭脳流出」。内容については、差し障りがあるかどうか判断しかねるので、詳しいことは書かないが(別に大した話をした訳でもないけど)、一つだけ気になることがあった。


 「頭脳流出」。よく聞く言葉だが、実際のところ、本当に「優秀な頭脳」が流出しているのだろうか?日本政府は、本当に「頭脳流出」を懸案事項だと思っているのだろうか?


 日本学術振興会、という組織がある。日本の Ph. D. 取得者が1年を超えて海外に研究留学する場合、現在のところ、日本国内でフェローシップを申し込める唯一の団体である。


 この組織、元は特殊法人、現在は独立行政法人であるが、費やされるお金が税金であることに変わりはない。従って、1年半~2年の規定の留学期間を終えた人は、基本的に帰国して、得られた知識・技術を母国に還元することが期待されるはずである。



 ところが。



 学振のフェローシップをもらった人に対する縛り、というのは、実際にはかなり甘いらしい。縛りどころか、積極的に呼び戻そうとする動きは皆無とのこと。規定の期間を終えて、そのまま海外で研究を続けたいと考えた時、それが簡単に許されるのだそうだ。


「研究者の能力を自由に伸ばそうとしてくれているんだ!なんて太っ腹!

などと喜んでいていいのだろうか。


 私はふと、恐ろしいことを想像してしまった。

                   ・・・続く
                            061406
  1. 2006/08/19(土) 07:06:15|
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末は博士か

 
 私が以前所属していた理研(和光市)は、いまや日本各地に分家がある。そのうち神戸の理研発生・再生科学総合センターというところで、昨年非常に面白い物を作った。

http://www.cdb.riken.jp/jp/05_development/0506_cardgame03.html

 要は、トレーディングカードゲーム発生生物学者バージョンである。その名も「Embry 王」。・・・駄洒落である(^_^;


 理研はもともと特殊法人、つまり半官半民の政府系組織なので、まさかこのような遊び心のあるものを作るとは思ってもいなかった。Nature でも取り上げられ、私も早速理研に問い合わせて、英語・日本語両バージョンを取り寄せた


 このゲームでは、いろいろなものがスコア化されている(10点満点)。例えば、大学院生カードはたったの1点。それに対し、PI、つまりラボのボスは8点、ディレクター(研究所長あるいは学部長レベル)が最高点の10点となる。


 この中で、ポスドクは6点である。これが高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれであるが、うちのラボの学生にみせたら、

"You're close to a PI!"

と驚いていた。




 一方、以前「博士が100にんいるむら」というサイトが話題になった。これは、ベストセラーになった「もし世界が100人の村だったら」という本のパロディで、Ph. D. を取った人の進路が、切実に(?)説明されている。

http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html


 この中で、日本における「ポスドク」という立場は、どう評されているか。


 ・・・「刈り残しの敗残者集団」だと(-_-#


 さあ、真実はどちらでしょう?

                        061106
  1. 2006/08/16(水) 17:15:47|
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言葉を学ぶということ

 
 言葉を教えるという事は、簡単ではない。


 上の娘の現地校1年生の宿題に、「以下の単語の意味を説明しなさい」というものがあった。other, where など、単語が12個列挙してあり、当然英語で説明しなければならない。


 英英辞典を引けばよい、というものでもなく、さらにそれを小学1年生でもわかるように書き下す必要がある。


 英語だから難しい、という訳でもない。本を読むのが好きな娘は、日本語でも、わからない言葉があると、聞きに来る。

 これにどう答えるか。娘の場合、英語の方が達者なので、英語にするとわかることが多い。本当は、日本語を尽くして説明すべきだと思うのだが、これが難しい。



 この間も、

娘:土手って何?

ポリ:(思わず)Bank だよ。

娘:あ、そっか(銀行じゃないことは理解している)


 これで終わるのはやばい、と思って、

ポリ:川があるやろ、その両側に高くなっているところがあって、・・・

と、説明してやろうと思ったら、

娘:うん、わかる、わかる。

とあっさり言って、どこかに行ってしまった。


 失敗。今後は気をつけよう。




 一方、娘が4月から通い始めた、日本語補習校。ここは凄い。極力外来語を排除している。


 初日、先生が、

「じゃあ、皆さん、『お便所』に行きたい人は行ってきて下さい!」


 ・・・みんな、ぽかーん。


「おべんとうは持ってきてない!」(初日は午前のみだった)

と言っていた子が二人ほど。でも、先生は絶対「トイレ」と言い直してくれたりはしない。「起立」「気をつけ」「礼」「着席」も、決して英語で楽に説明してくれることはない。


 最近、日本語が怪しくなってきた娘にとっては、このような日本語にどっぷり浸かる機会は大切だと思う。


 でも。


 今日、私は聞き逃さなかった。先生がちょっとミスした時、

「Oops」

とつぶやいたことを。

                                 051406
  1. 2006/08/13(日) 16:22:14|
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正しいラボテクの選び方

 
 超優秀だったスーパーラボテクが2月に退職してから、半年。ついに新たなラボテクの選考をすることになった。これでようやくサイエンス以外の事務仕事から解放される、と思いきや、事はそう簡単には運ばない。


 うちのボスは2週間前に子供を産んだばかりで、現在産休中。出産前に雇ってくれればよいのに、時既に遅し。指示は e-mail か電話。安楽椅子探偵みたいなものである。で、ラボテク選考に関してボスから与えられた指令は、

「採用希望者から送られてきた書類に目を通し、良さそうな6-8人と面接してふるいにかけてちょうだい。トップ3を決めてくれれば、後は私が面接して決める」


 応募者は30人以上。CVを読むだけでも大変である。それでもなんとかCVを基に6人まで絞った段階で、ポスドクRがいらん提案をした。

R: Why don't we each pick one candidate, and coordinate his/her interview?


 "Coordinate" というのは、まさか1対1でインタビューするという意味じゃないだろうね?


ポリ: Do you mean I should talk to someone one-on-one?

R: Why not?


 ・・・いずれ自分が PI になれば必要なプロセスとはいえ、よく皆さん、自分の判断に自信を持てますね・・・


ポリ: Could anybody be in my interview together? I don't trust myself for such big decision.

Others: We trust you!


 こいつら、絶対めんどくさいだけだな(-_-#



 ボスを含め、誰も異を唱えないので、仕方なく一人選ぶ。ごめんね、スティー○ン m(_ _)m


 とはいえ、皆が好きなようにやるとさすがに成り立たないので、事前に皆で簡単な質問用紙を作成する。面白かったのは、「必ず聞くべき質問」と同時に、「聞いてはいけない質問」というのがあること。


「共和党と民主党、どちらを支持しますか?」

なんていうのは当然ダメだが(そもそも興味ないし)、


「子供がいますか?」

という質問も御法度らしい。もし不採用だった場合、応募者が、子供がいることを理由に落とされた、と感じて、訴えられる可能性があるとのこと。



 も一つ面白かったのは、あるシナリオを与えて、それにどう答えるかを見る、というもの。例えば、


「ラボメンバーの一人が、動物取り扱いの指針に反する行為をしたとします。あなたはどうしますか?」


 今日まで5人のインタビューを終えたが、この状況設定に対する答えが「初回は注意だけして見逃す」「ボスに相談する」「即座に通報する」など様々。どれが適切な答えかはともかく、結構人それぞれで、興味深かった。



 で、スティー○ンのインタビュー。・・・さようなら、スティー○ン (- -)/

 
  1. 2006/08/12(土) 07:50:51|
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商売のやり方

 
 Wal-Mart ネタを二つほど。


 某研究留学MLに投稿されていた記事。

 2週間ほどアメリカ国内を旅行するのに、レンタカーを借りることにした。子供がいるので、オプションでカーシートを借りたい旨を伝えたところ、レンタカー会社の人が言うには、

「うちで借りるより、そこの Wal-Mart で新品を買って、帰りに捨てた方が安いよ


 日本では気違いじみた値段で売られているカーシートだが、こっちでは幼児用なら数十ドルが中間値で、100ドルを超えるものはあまり見ない。Wal-Mart のような安売り店なら、下手すると30ドル程度で買える。一方、もし借りた場合、一日7-8ドル。・・・確かに金額的には「買って捨てる」という選択肢はありだが、うーむ。


 使い捨て文化もここに極まれり、である。




 もう一つは新聞から、一瞬目を疑った記事。


「Wal-Mart では、初犯で18歳未満の未成年か66歳以上の高齢者、かつ盗んだ品物が25ドル未満であれば、万引きを見逃すという方針を出した」


 警備コストがかかりすぎること、裁判になった場合、弁護士費用などが見合わないことなどが理由だそうだ。


 凄い。本末転倒も、ここまで来ると感動すら覚える。百歩譲って、そういう方針を打ち出すのはあり得るとしても、それを公表するというのは、私の理解の範囲を超えている。


 あ、もしかして、新手の顧客獲得キャンペーンかも。これまで手薄だった18歳未満及び66歳以上の客層が、これで大挙して押しかけることになる、とか。


 Wal-Mart、恐るべし(-_-)

 
  1. 2006/08/09(水) 14:54:38|
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ありがたみ

 
 アメリカでも日本でも、研究室にとって、優秀なラボマネージャーがいるということは、とても大事なことである。幸い、私がこれまで所属してきたラボには、常に優秀なラボマネージャーがいた。


 今年の2月、出産のため、「超」が付くほど優秀なラボマネージャーがリタイアした。試薬・機器の注文から、予算管理を含む全ての事務処理、サルの世話、マウスの手術、果ては掃除やラボメンバーのバースデーパーティーまで一手に引き受けていた彼女が辞めたとき、Department の事務の人たちは、うちのラボがパニックに陥る日はそう遠くない、とうわさしていたらしい。


 5ヶ月経った。・・・ラボの雰囲気が、かなり殺気立ってきた


 ラボのメンバーそれぞれが、慣れない extra work を課せられている。私に割り当てられたのは、controlled substance、つまり規制薬物の管理、及び lab safety、つまり研究室の安全管理である。・・・掃除とかにしておけばよかった、と、今更ながら後悔している。


 読まなきゃならない書類が山ほどある(今まで読んでいなかったのだが<ダメじゃん)。

 頻繁に確認しておくべきことも山ほどある(さぼっていたんだけど<ダメじゃん)。

 なにが大変かって、今週その査察が一度に襲ってくるのである。


 自業自得やんけ(-_-;


 大体、こーゆー小難しいことを私にやらせるのが間違っている(と開き直ってみる)。具体的な内容を理解する前に、一体英語で何が書いてあるのか読むのに、人一倍時間がかかるのである。



 ポスドクAに愚痴ってみた。

ポリ: I'm not a right person in charge of these stuff. Other persons must be better than I.

A: You are. In case something happen, only you could say "What? Did you tell me that?"


 ほんとにそれで済むと思っているのか(-_-#
                                             062806
  1. 2006/08/06(日) 16:20:16|
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事の善悪

 
 少し前、テレビを観ていたら、重罪を犯した未成年者への量刑を再考する判決が示された、という日本のニュースが流れていた。18歳の少年が犯した殺人事件である。


 「未成年だから」「精神状態が正常でないから」殺人の責任が回避される。私にはこの論理は理解できない。自然災害ならともかく、人が殺されて、誰も悪くない、なんてあり得ない。


 未成年だから、行動に責任はない?じゃあ、親に責任とってもらいましょう。え、子供だって一人の人間なんだから親が四六時中見張っている訳にはいかない?じゃあ、自分で責任取りなさい!


 精神異常だった?じゃあ、その人を社会に放した主治医あるいは親に責任とってもらいましょう。え、そのときはわからなかった?じゃあ、本人に責任取らせなさい!


 以前、「親を市中引き回しの刑にすればよい」といった大臣が批判を集めていたが(意外と公に共感する人も多かったけど)、私はある意味賛成である。万が一、自分の子が問題を起こした場合、私が市中引き回しになって相手が喜ぶとも思えないが、相手がそうして欲しいならそうするべきであろう。


 アメリカでは、未成年でも死刑判決があり得る。「未成年だから」と十把一絡げにする杓子定規な制度は、どうも納得いかない。



 少し前、テレビを観ていたら、堀江社長の次は村上氏が逮捕されたという。


 株取引のことなどほとんどわからないけど、この手の事件については、さっきとは逆に、何が悪いのかよくわからない。「法の網をくぐって」というのは、私には、自ら工夫に工夫を重ねて、と聞こえる。「情報操作」できるくらいうまく立ち回るというのは、凄いなと感心してしまう。


 「うまくやったねー」くらいの感想しかない。


 なんか、大損をした人たちは自分の失敗を棚に上げ、誰かのせいにしないと気が済まず、それ以外の人も半分やっかみで、彼らを吊るし上げているような気がするんだけどなぁ。



------------------------------------------

 それにしても、アメリカと違って、こういう日本のお金持ちの人たちは、fellowship とか research award とかにお金を出してくれない。税金対策としてだけじゃなく、結構割の良い投資だと思うのだが。


 論文には必ず名前が掲載される。Nature だったら、「バカの壁」なんて及びもつかない、世界のベストセラーに広告が載るようなもの。


 学会・ミーティングのポスターにも、大々的に(?)記載される。なんならロゴマークだってプリントしちゃう(私は実際載せてた)。


 もちろん、イメージアップにもつながる。今なら、日本でそういうことに投資する人・企業が少ないので、目立つこと間違いなし。問題提起でもすれば、時の人にもなれる。


 これだけ特典があって、私になら年間600万の投資で済みます。お買い得だと思うんだけどなぁ。誰か一口乗りませんか? <誰に言ってるの?

                                070106
  1. 2006/08/05(土) 05:57:49|
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あたしのもの

 
 今日8月1日は次女の1歳の誕生日。プレゼントは何にしようかいろいろ考えていたが、妻が見つけたTシャツ、一目見て気に入ったので、即決定。


 日本にも、古来から

「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」

という有名な格言
が知られているが、さすがアメリカ、負けてはいない。


20060808023702.jpg


 "THE TODDLER LAWS OF PROPERTY"

1. If I like it, it's mine.
2. If it's in my hand, it's mine.
3. If I had it a little while ago, it's mine.
4. If it looks just like mine, it's mine.
5. If I think it's mine, it's mine.

 大受け(^o^) 素晴らしい。子供用ではなく、実はアメリカ政府の公式見解なんじゃないかと思えるほど素晴らしい。


「あたしも欲しい」

と言ったのは、上の娘、じゃなくて、妻。・・・勘弁してください(;_;)

 
  1. 2006/08/02(水) 05:55:40|
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