少し前のことだが、M日新聞の記者の方の取材を受けた。
別に捏造とか公金横領とか、悪いことをした訳ではない。<そんなことは誰も言ってない
研究だけでなく、ネットワーキングでも積極的に活動している、K柳さんのところに来た話に、御一緒させていただいた。
テーマは「海外への頭脳流出」。内容については、差し障りがあるかどうか判断しかねるので、詳しいことは書かないが(別に大した話をした訳でもないけど)、一つだけ気になることがあった。
「頭脳流出」。よく聞く言葉だが、実際のところ、本当に「優秀な頭脳」が流出しているのだろうか?日本政府は、本当に「頭脳流出」を懸案事項だと思っているのだろうか?
日本学術振興会、という組織がある。日本の Ph. D. 取得者が1年を超えて海外に研究留学する場合、現在のところ、日本国内でフェローシップを申し込める唯一の団体である。
この組織、元は特殊法人、現在は独立行政法人であるが、費やされるお金が税金であることに変わりはない。従って、1年半〜2年の規定の留学期間を終えた人は、基本的に帰国して、得られた知識・技術を母国に還元することが期待されるはずである。
ところが。
学振のフェローシップをもらった人に対する縛り、というのは、実際にはかなり甘いらしい。縛りどころか、積極的に呼び戻そうとする動きは皆無とのこと。規定の期間を終えて、そのまま海外で研究を続けたいと考えた時、それが簡単に許されるのだそうだ。
「研究者の能力を自由に伸ばそうとしてくれているんだ!なんて太っ腹!」
などと喜んでいていいのだろうか。
私はふと、恐ろしいことを想像してしまった。
・・・続く
061406
- 2006/08/19(土) 07:06:15|
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