金曜日ともなると、研究室の雰囲気もなんとなくリラックスしてくる。今晩行く映画の話やら、週末の旅行の予定やら、だらだらしゃべっているうちに、
実験の時間が足りなくなって 、
「焦っても仕方ないし、来週、来週」
という人も多い。
・・・ま、うちのラボの場合、
週の初めは休みボケ してるし、
週の半ばは中だるみ している。
仕事しなくて大丈夫?
ポスドク A が、30 分おきに人を呼びつけて、写真をみせてくれる。オーストラリアに旅行中の彼女が、30 分おきにデジカメで撮った写真を送ってくるらしい。
"Koala is so cute!!"
わかったから、仕事しろ (-_-#
ポスドク A はアメリカ人だが、やることが典型的なアメリカ人である。たまに彼女がラボに来ると、挨拶代わりに延々とキスし合っている。・・・対応に困るから、やめてほしい。
ここまでする人はあまりいないかもしれないが、いつになっても慣れないアメリカの風習は、他にもある。
Hug である。
挨拶代わりに、肌を触れ合うのは、日本人の理解の範囲外の風習だと思う。お辞儀する時は離れてるし。握手ですら最近ようやく慣れてきたところである。
2 年程前、私が 1 年間 supervise していた学部生の女の子が、ラボの送別会後、極々自然に hug してきた時には、かなり気恥ずかしかった記憶がある。
でも、7 歳の娘は、普通に友達と hug している。もはや立派なアメリカ人である。
そんなことを考えていると、今度はポスドク G が 2 歳の子供自慢を始めた。自分の子供を他人に褒めまくるのも、日本には無い風習である。
"My daughter was so smart!"
・・・わかったから、仕事しろ (-_-##
052006
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2006/09/30(土) 17:13:59 |
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先週飲みに行ったとき、
「全然腹出てこないっすね」
と言われた。実のところ、身長(当たり前だが)も体重も高校卒業時からほとんど変わっていない。
医者の友人によると、日本人は歴史的に、長期間の飢餓状態を何度も乗り越えてきているため、少ないエネルギーで効率的な代謝を行なうことが遺伝的にインプットされているらしい。アメリカに来て、慣れない大量カロリー摂取をした場合、やはり栄養を無駄なく取り込もうとするため、ほぼ確実に太るのだそうだ。
つまり、アメリカにいても腹が出てこないのは、ひとえに妻による我が家の食生活の賜物ということになる。
先日、献血をした。大体半年に一回ほど献血しているが、その度に Blood Center から、血中総コレステロールの数値を記した葉書が送られてくる。
この数値が、なぜかどんどん上がっている(;_;) 既に高脂血症の目安である
240を超えている (;_;)
確か日本では赤血球数やγGTP 値などいくつかの項目を教えてくれたような記憶があるが、こっちでは
嫌がらせのように 血中総コレステロールの数値のみ(-_-#
医者の卵であるラボの院生Mによると、高コレステロールは、遺伝性でなければ、おそらく食生活に起因すると思われるとのこと。高脂血症になりたくなければ、食生活を改善するしかないらしい。
さあて、どうしたものか。
2006/09/27(水) 11:48:05 |
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昨日も書いた通り、真面目一辺倒の日本のセミナーと異なり、アメリカでは、多くの人がユーモアを交えたトークや紹介をしたがる。
例えば、Thesis defense。いわゆる「博士論文公聴会」である。日本であれば、話す人は、数人の教授を前にしてこれ以上は無いというくらい緊張するし、聞く方が期待しているのは、あくまでも博士論文が学位を与える基準に達しているかどうか、だけである。笑えるかどうかは、どうでも良い(当たり前だが)。
Stanford に来て以来、これまで何人かの defense を聞く機会があった。いずれの場合も、まずボスが面白おかしく発表者の紹介をする。ボスは数日前から、当事者の funky な写真を集めるのに多大な時間を割き、
こいつは非常に優秀だが、こんなにあほな奴なんだ 、という紹介をするケースが多い。実にユーモアに溢れており、ある意味、
実にくだらない 。
発表者も負けてはいない。もちろんプレゼンテーションそのものも質が高いが、最後に必ず、ボスをからかう(コケにする)スライドを加えるのがお約束である。日本の緊張感溢れる雰囲気とは異なり、和気あいあいとしている。
どんな偉い人のトークでも、何かにつけジョークやオチをつけたがる。・・・アメリカンジョークはよくわからんことが多いが。
昨日聞いたセミナーでは、ホストの先生がこんな風に演者を紹介していた。
“…, and now he is a chief of the institute of ……, the institute of ……, the institute of something,
which I wasn’t interested in .”
・・・いくらなんでも、それはホストとしてまずいでしょ。
052306
2006/09/24(日) 11:29:54 |
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もうすぐ、年に一度の Lab Evening がやってくる。
私の所属する Department of Neurobiology には10のラボがある。Lab Evening とは、毎月回り持ちで担当のラボを決め、4人が oral presentation で研究発表するというイベントである。つまり、ほぼ1年に1回、当番が回ってくる。
うちのラボは、多少の入れ替わりはあれ、毎年4、5人しかいない小規模ラボなので、必然的に毎回しゃべらなければならない。20人いるラボなら、5年に一度しか回ってこないのに(;_;) 夕食もビールも出るので、基本的には楽しいイベントなのだが、自分のラボの番のときはかなり憂鬱である。私にとっては学会よりきつい。何せ、持ち時間が一人約30分(学会なら普通15分程度)。聴衆のバックグラウンドが多岐に渡るので、質問の予測が難しい。
そもそも私は、
年齢からすればボスの次 なので、立場上なんでも率先してやる必要がある(かもしれない)。プレゼン能力が学生以下なので、とか言っている場合ではない。
最初の年のことは思い出したくもないが 、さすがに年を重ねるにつれ、終わると満足感を得られる程度には持ち直してきた。
口惜しいことに、こっちの連中はたとえ学生さんでも実にプレゼンテーションが上手い。
よくよく後で考えてみると全然大したことないデータでも(失礼) 、いかにも面白いデータであるかのようにしゃべる。プレゼンテーションを聞いたときの感想は、
日本にいたとき:
可もなし不可もなし(即ちつまらん)・・・60%
思わず目をそむけたくなる・・・30%(自分はここだった)
やるじゃん!・・・10%
Stanford:
結構おもろい・・・50%
素晴らしい!・・・25%
ふーん・・・20%(今の自分はこの辺か?)
なかにはこんなのもいるのか・・・5%(最初の年の自分)
くらいか。つまり、下手だとめちゃめちゃ目立つ。これは、英語の問題ではない。
だって、日本語でもダメだったもん。 「おしゃべりのくせに」とか言われそうだが、与太話と研究発表は別物なのである。
くだらない話なら一晩中でもいけるが 、仕事の話はできれば3分くらいで退散したい。<ダメじゃん
個人の能力&努力もさることながら、間違いなく教育がその一端を担っている。上の娘は、学校から時々驚くような課題を持って帰ってくる。1年生のときの「African Country Report」。アフリカの国々から一つ好きな国を選んで、その国の地理・歴史・文化について発表するというもの。私が小学1年生のときはそんなこと絶対できなかったと思う。しかもこの娘、響きが良いという理由で、選んだのが
マリ共和国 。何一つ知らんっちゅうねん(-_-# (他の子達は無難にケニアとかエジプトだったのに)
「Earth Report」なんてのもあったな。地球の構造(層構造及びそれぞれの特徴など)について、自分で作った模型を使って、皆の前で発表するのである。彼女は、粘土で作った模型と一緒に、梅干おにぎりを持っていったのだが、
「
梅干の種が内核、身が外核、御飯がマントル、海苔が地殻 」
と説明して、結構ウケたらしい。
そう。この「ウケる」というのも、こっちのプレゼンテーションの必須条件。こっちの連中は実にうまくジョークを取り混ぜる。聞き手を飽きさせないテクニックは見習うべきものがある。
私のこれまでの発表でウケたのは、毎日朝から晩まで頑張ったのに、1年後得られたのは
図1枚だけ 、という話と、ある実験に失敗したという話。・・・ウケたんじゃなくて失笑を買っただけという気もする(;_;)
いいのいいの。ウケればなんでも。 <研究者じゃなくて芸人だな
2006/09/23(土) 10:50:19 |
研究者として
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前回の日記では、
「
担任の先生に御飯を作ってあげる広い心さえあれば 、アメリカで義務教育にかける費用は安く済む」
という話をしたが、実際のところ、日本に比べて育児はしやすいと感じている。
経済的なことをいえば、キンダーに入るまでの育児費用は、実は日本よりアメリカの方がはるかに高い。デイケア(日本でいう保育園)に、週五日フルで預けたら、
$700-1800/month は覚悟する必要がある。うちは、散々探し回った末、$500/month というところに通っていたが、これはこの辺りでは格安である上、それでもまだ京都で払っていた額の3倍である。
それでもなんとか、ポスドクの安い(
ほんとに安い )給料でやっていけるのは、他の物価が安いから。お米も安いし。
デイケアと家賃の異常な高さにも関わらず、日本に居たときより生活コストが安いのは、それ以外のことにあまりお金がかからないのである。お米も安いし(くどい)。
では、なぜ育児がしやすいと感じるか。これは、メンタル面でのアドバンテージが大きい。
ここの社会は、子持ちの家庭に非常に優しい。道も店内も広いので、ベビーカーで歩きやすい。公共交通機関でさえ、ベビーカーを持ち込んで気まずい思いをしたことはない。公園には、乳児用・幼児用・学童用の遊具が揃い、いつでもきれいに整備されている。子供をみると、微笑んで話しかけてくる人が多く、上の娘など、店で初めて会った人に、いつの間にか本やらおもちゃやら買ってもらったりしている(もちろん高価な物ではないが)。お金をかけずに遊ぶことの出来るところも非常に多い。
初めて娘とアメリカに来た時。サンディエゴで2歳の娘を抱っこして、ほぼ満席のバスに乗りこんだ瞬間、入り口近くに座っていた人達、
老若男女問わず5人ほどが、いっせいに立って席を譲ってくれようとしたこと を、私は生涯忘れないと思う。日本ではありえない。
もう少し給料がもらえるなら、永住したいな。
(3倍もらえなきゃダメ by 妻)
(それは無理 by ポリ)
050706
2006/09/20(水) 16:55:11 |
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こっちで何が安いって、お米が本当に安い。
特売日だと、「あきたこまち」「こしひかり」が 15 lb (6.81 kg) で $10.99 くらいで買える(特売日だけやん、と侮るなかれ。品は変われど、ほぼ毎日、何かは特売されている)。10 kg にしたら、1700 円くらいか。
秋田の農家の四男坊である父に話したら、あまりの安さに怒っていた。
さて、もう一つ安くて驚いたもの。学費、である。カリフォルニアの公立学校は、義務教育は全て無料。5歳でキンダー(小学校0年生)に入ってしまえば、中学校まで学費はかからない。
当然これにはトリックがあって、公立校に入ると、毎年、市への寄付を迫られる。御丁寧に郵送されてくる書類には、
「
金額は$500が良いと思いますわよ 」
と記されている。
しかし。所詮は「寄付」であり、払う払わないは個人の自由。別段ペナルティもない。アメリカの場合、
お金持ちが多い→寄付額が多い→教育に当てる費用が大きくなる→良い先生・良い施設が増える→学校のレベルアップ→地域の安全性アップ
という図式があまりにも露骨なので、「情けは人の為ならず」と思いつつ、うちもちゃんと収入に見合った額を寄付してはいる。が、今日のタイトルの意味は、これではない。
実は、来週は Teacher Appreciation Week と題して、日頃お世話になっている担任の先生にお礼をする、ということになっている。
お礼。何すると思います?
なんと、毎日保護者が順番に
朝食と昼食 を準備して、「
学校に持って行って 」担任の先生にあげるのだそう。私はこの話を聞いたとき、一瞬、
路上生活する人への、年に一度の炊き出し を思い出した。
他にも、年に数回お金を集めて、担任に Target のギフト券を贈る、などという、日本では考えられないようなことも行なっている。金品をあげる方もあげる方だが、もらう方ももらう方である。
いくら学費がタダとはいえ、ここまでくると、ちょっと考えてしまう。
我が家は木曜の朝食担当。何持っていこうか。ところで、昼食はともかく、
朝食っていつ食べるんだろう?? 050606
2006/09/17(日) 16:50:01 |
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先週末のごたごたで、上の娘に反省文を書かせた訳だが、・・・実はもう一悶着あった(^^)
そもそもこの娘、やったらいけないと言われたことをやって怒られる前に、食事の後片付けをしなかったことで、既に一度妻に雷を落とされていた。
妻:やらなきゃならないことをまずやれって、何度言ったらわかるの!
と何度も怒られたせいか、彼女が最初に持ってきた反省文は、
『おとうさんとおかあさんが やってはいけませんといったことは ちゃんとやる 』 (原文のまま)
思わず吹き出しそうになったが、怒っている最中に威厳を失うまい、と洗面所に逃げた。妻も、
妻:自分で読んで、おかしいと思わないのか!書き直しなさい!
ぎゃははは ・・・怒ってるんだか笑ってるんだかわからん。
娘は書き直したものを妻にまた持って行ったようだ。突然、妻の大声が聞こえた。
妻:あんたはずーっと後片付けしないつもり?!
何をまた怒られているのかと思ったら、妻が「あたし、もうやだ」と爆笑しながら洗面所に来た。娘が書き直してきた反省文には、
『おとうさんとおかあさんが やってはいけませんといったことは ぜったいにやらない』 『ごはんをたべたら あとかたづけはぜったいにやらない 』(原文のまま) ・・・よっぽど混乱したんだろうな(^_^;
2006/09/16(土) 10:13:12 |
育児は育自 ―凸凹夫婦のドタバタ子育て
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週末は本当に疲れた。
原因はうちの莫迦娘である。土曜日は週に一度の日本語学校。まず朝、家に忘れ物。学校ではおしゃべりがひどかったらしく、先生から親に厳重注意。学校にもジャケットを置き忘れ、しまいには一週間前に提出するはずの夏休みの宿題を出していなかったことが判明。
一つ一つは些細なことなのだが、聞くと適当に嘘の返事をするのが一番の問題。妻が大声で怒鳴るとすぐ泣くのだが、決して素直に聞き入れず、泣きながらいろいろ言い返してくる。あまり怒らない私の方がかえって怖いらしく、怒られると泣きながら神妙にしているのだが、今度は逆に聞き流しているようで、直後に同じことを繰り返す。
私はネガティブな感情を長続きさせるのが苦手なのだが(エネルギーの消耗が激しい)、次の日も全く反省の色が見えない娘に、さすがに笑顔は向けられず、結局二日間ずっと不機嫌な顔をしていた。
日曜日の夕食前に、とあることを「やってはいけない」と釘をさしておいたにもかかわらず、夕食が終わると平気でそれをやった娘に、とうとう堪忍袋の緒が切れた。
私:やるな、と言ったのが聞こえなかったのか。
長女:・・・聞こえた。
私:じゃあ、あかんとわかっていてやったのか!
長女:・・・。
娘の頬をひっぱたいた。7年間一度もたたいたことはなかったのに。
泣き虫の娘は、だが、泣かなかった。
反省文を書かせた後、いつものように、一緒にお風呂に入った。娘は普通の表情だった。
私:さっき、お父さんがひっぱたいたのは、やったらあかんことだから、謝らなあかん。ごめんな。
娘は泣き出した。さっきは痛くても泣かなかったのに。
私:痛かったか?
無言でうなずく娘。
私:これからは、絶対にたたかないと約束するから、Jもお父さんとお母さんとの約束守ろうな。
泣きながら頷いていた。・・・こっちも、シャワー出しっぱなしで、良かった、良かった(^^;
どうせまた、同じことでやりあう日が続くんだろうけど、お互い、ちっとは前に進んでるといいなぁ。
2006/09/13(水) 10:57:29 |
育児は育自 ―凸凹夫婦のドタバタ子育て
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金曜日から、夏風邪で死んでます。
うちの妻は薬剤師。こういうときはきっと素晴らしいアドバイスをしてくれるはず。
ポリ:咳が出てしんどいんだけど、薬何飲めばいい?
妻:何飲んでも一緒。具合悪かったら、寝てるのが一番。
・・・薬剤師だったよね、
確か 。自己否定してない?
仕方ないので、適当に薬を選ぶ。2個飲め、と。・・・うっ、でかい(-_-)
アメリカの錠剤はでかい。まあ、物にもよるが、時には
大き目のボタンくらい のサイズだったりする。大人でもオエッとなりそうなくらいなので、子供はちょっとかわいそう。長女もちょっと頭痛がするというので、子供用のタイレノールを出したら、6-9歳は
ボタンを3個飲め 、だと。長女、半泣き(;_;)
長女:・・・おとうさーん、おみずもっとちょーだい・・・(;_;)
だいたい、アメリカだからといって、なんでもでかくすれば良いってもんじゃないと思う。口の大きさなんて、そうは変わらないのに、こっちで売ってる歯ブラシは、カバ、・・・はちょっと言い過ぎか。でも、実際
馬の歯でも磨けるんじゃないかというくらい 、でかい。
逆に恐ろしく飲みやすい薬もある。Strip という、1x3 cm くらいの、ぺらぺらのシートみたいな奴。味もグレープやらチェリー味がついているので、娘は大好きだが(
具合悪くなくても食べたがる )、あまり効果があるとは思えない。実は大人用もあるので、この間 multi-symptom 用の strip を購入して飲んでみたが、どうやっても舌の上であっという間に溶けてなくなってしまい、しかも薄っぺらいため量も少なく、とても全身で効くような気がしなかった。
なんか、あまり良くなった気がしない。もう一回、聞いてみよう。
腐っても専門家だし 。
ポリ:さっき飲んだ奴、あんまり効かないみたいなんだけど。
妻:じゃあ、書いてある量の2倍飲んだら?
2倍飲めば2倍効くし、3倍飲めば3倍効くんじゃない ?
・・・こいつ、ほんとに薬剤師か?
この人が将来また薬局に勤めることになっても、そこには絶対行かない。
062006
2006/09/10(日) 11:35:40 |
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娘が現地校から、また面白い宿題を持って帰ってきた。題して Ancestors Report。自分の御先祖様について調べたことをみんなの前で発表する、というもの。
全てを網羅するのは大変なので、まず父方か母方かを選ぼうか。
妻:うちの先祖は長州藩の医者だったらしいよ。
長女:お医者さん?すごぉい!
私:うちの初代なんか、秋田の
ちょうちん屋 だぞ !
長女:・・・
ちょうちんって、なに? 私:2代目なんか、秋田の
篭屋 だぞ!!
長女:???
なぜこの凄さがわからんのだ。
アメリカでも、御先祖様の話題は結構盛り上がる。アメリカ人ポスドクAは、4代前の先祖がイギリスから渡って来た話を熱く語ってくれたし、中国人ポスドクGの父方の祖父は、蒋介石と共に台湾に渡った後、中国に戻って、政治に携わったらしい。
ところで、今週紀子様が産んだ赤ちゃん、皇室では実に41年ぶりの男の子とのこと。その手のどうでもいい話なら、我が一族も負けてはいない。<皇室と張り合ってどうする
我が家は代々寡産の家系なのだが、私は曽祖父以来
80年ぶりの男子 。ずっと男の子が生まれなかったので、祖父も父も婿養子である。我が家は現在娘が二人、実家の妹は未婚なので、
この100年間、我が家の系譜では私以外男子は生まれていない 。
そろそろ、お家断絶だな(-_-)
「断絶」で思い出した。妻の御両親とうちの親が初めて会ったときのこと。一応めでたい席ということで、東京の料亭で昼食をとった。妻は二人姉妹の長姉だが、妹さんは当時既に嫁いでいた。
和やかに始まろうとした会食の席、妻のお父さんの第一声は、
義父:いやあ、ここに向かう途中、
道で鳩が死んでいてねぇ ・・・えーと、どう返せばよいのでしょうか?
その場にいなかった、うちの妹の話になると、
義父:妹さん、身長170センチ? いやあ、
背の高い女は嫁の貰い手がないんだよね ・・・喧嘩売ってる? うちの両親、苦笑い。
しまいには、
義父: これでねぇ、○○家(妻の旧姓)も
滅亡なんですよ ・・・ひょっとして、結婚反対されてるのか?
お父さんに悪気はなかったらしいのだが、その場の雰囲気の悪いこと悪いこと(-_-)
2006/09/09(土) 11:10:40 |
若気の至り ―蘇る黒歴史の数々
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妻に言われるまでもなく、私は時間にルーズである。
決して時間を守りたくない訳ではない。これでも気を遣って、考え得る最短時間で約束するから(で、大概最短時間では終わらないから)間に合わないのである。「見積もりが甘い」と言われれば、それまでだが、面白いことに、
私の見積もりの甘さは、かなりコンスタントである 。
いつも、ほぼ決まって、このくらい必要だ、と告げた時間の 1.5 倍になる。つまり、
「あと 2 時間くらいしたら帰るから」
と言った場合、帰宅するのは 3 時間後、となる。
わかりやすいでしょ>妻
(威張るな by 妻)
が。
アメリカ人はもっとひどい。
"I'll be back in a couple of minutes"
・・・30 分は帰ってこない。
"Let's talk about ○○○ 5 minutes later"
・・・1 時間しても始まらない。
大体 15 倍 すれば良いことに、最近ようやく気がついた。
・・・A couple of minutes を、2 分という意味で使っている訳ではないことくらい、わかっているつもりである。でも、だったら私が
"I'll be done in a couple of minutes"
と言った時、
タイマーを持ってくる のはいかがなものか。>ポスドクG
2006/09/06(水) 14:40:26 |
我愛加州 ―日米文化の常識・非常識
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さて、昨日の続き。
育児・教育費。下の子も生まれ、上の子は 2nd grader になり、週一でジムやらピアノやら絵やら、いろいろ挑戦している割には、実はあまり変わらない。
前にも書いたが、こっちは義務教育は学費が無料。習い事も、探せば安いのがいろいろ見つかる(日本でやったら高くつくだろうな・・・)。日本にいた最後の年は、収入に伴い保育園代がかなり上がった(それでもこちらのデイケアよりははるかに安いが)。でも、よく見てみると、「あかちゃん本舗」に相当お金をつぎ込んでいる。
そう、こっちはベビー・子供用品が、全然安いのだ。
・・・もひとつ見つけた。七五三の写真に
5万円 も使っている。
下の子には秘密にしておこう (^_^;
その他、アメリカの方が高くついている項目は、交通費2.3倍(これは仕方がない。日本では車持ってなかったし)、医療費4倍(これは医療費というより、
妻と歯医者さんとの交際費 。つまり、歯の治療代が4倍になったと思いねえ)。
日本の方が高くついているもの。通信費2倍(こっちでは固定電話代が恐ろしく安いから)、理容・美容費3倍(行く回数が半減)、被服費10倍(日本でも大して使っていなかったが、こっちではほんっとに安い服しか買わないので、10倍といってもたかが知れているが)。
実質、一番違うのは何だと思います?
答えは光熱費。こっちでは、水道・ガスは大家さん持ちなので、電気代のみ、月平均$50(前のアパートでは、洗濯機も乾燥機も dish washer もなかったので、さらに安く、$30/month だった)。日本では、電気・水道・ガスで、ドル換算で月 $300!
・・・あ、その分家賃に上乗せされてるだけか。
ふむふむ。こういう比較もなかなか面白い。
白ポリ:ほら、現実に戻って、少しでも論文手直ししたら?
黒ポリ:ええやん。今日ボスに渡したんやから。
白ポリ:だめだめ。まだ自分で出来るところもあるだろ。
黒ポリ:
「下手の考え休むに似たり」 っていうやん。
返事待ち、返事待ち 。
白ポリ:・・・そうかな。
黒ポリ:そうやって。
白ポリ:・・・じゃ、
もうちょっと息抜きする? ・・・意見が同じなら意味ないから、もう出てくんな(-_-#
052606
2006/09/03(日) 01:24:40 |
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ふと思い立って、日本に居たときと、アメリカに来てからの家計簿を比較してみた。
なんでそんな暇なことをやっているか、というと、お察しの通り、
現実逃避 である。
白ポリ:明日まで論文の revise を仕上げるんだろ。
黒ポリ:だいじょーぶやって。まだ締切まで間があるし。
白ポリ:ダメだって。ボスが discussion するって言ってただろ。
黒ポリ:心配あらへん。
ボスも忘れてるって 。
・・・いや、それは困る。
閑話休題。
家計簿の比較であるが、ちょっと tricky である。日本に居たときは、科技庁のプロジェクトから給料が支払われていたので、公務員同様、税金も保険も天引きだった。ボーナスはなかったけど(まだ人生一度もボーナスをもらったことがない)。
こっちでは、昨年まで fellowship だったので、日米間の協定により、連邦税が免除されていた。
ということで、渡米直前の2001年と、昨年2005年の月平均支出を、今日の為替($1=約 113 円)で計算してみると、貯蓄・生保をさっぴくと(もちろん日本の分から)ほぼ同じであった。つまり、日本での手取り(貯蓄・保険分除く)と、こっちの免税された手取りが大体一緒だったことになる。
比較するのにちょうど良い。(こっちでは貯蓄などする余裕は無いという事実には目をつぶることにする)
まず、食費。以前、日記で「アメリカの方が安い」と書いたが、あれあれ、ほぼ同額。日本食スーパーに行き過ぎかも。食費の中で、お茶・お菓子代、というのが50%減になっているのは、
TVチャンピオン初代プリン王の妻の口に合うプリンが、アメリカには少ないから と思われる。
よかった (^o^)
住居費。諸悪の根源である。日本のときの50%増。これはきつい。こっちでは、総支出の33%を超える(税金が引かれ始めた今年に入ってからは総支出の40%近い)。・・・ま、部屋の広さも50%増だけど。
次は、育児・教育費。
白ポリ:
論文は? ・・・はい。やります。(明日に続く)
052506
2006/09/02(土) 16:40:27 |
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