日記にはアホなことばっかり書いているが、ポリは研究者の端くれである。動物を用いた神経系の研究を行なっており、ラボではマウスとサルを使っている(私は専らマウスだが)。
御存知の通り、アメリカでは、動物愛護団体が強力な発言力を持っている。特に、サルを実験に用いているグループへの風当たりは、並大抵のものではない。東海岸に比べると、西海岸はだいぶ穏やかなようだが、それでも時々、小規模なデモがある。
発言だけならともかく、時に実力行使に出るから、始末に負えない。数年前にアメリカ中西部で、サルを扱っているラボの教授が、朝、大学に行ったら、ラボが爆破されていたという、なんとも笑えない事件があった。
大学時代、朝、語学の講義を受けるために登校したら、A号館の隣の尚賢館という木造の古い建物が炎を上げて燃えていた。京都らしい、と、妙に感心した記憶がある。中核派だか革マルだかの犯行だったらしいが、どんなイデオロギーがあるにせよ、両方とも立派なテロである。
動物愛護団体には言いたいことがたくさんあるのだが、とりあえずおいといて。
2年ほど前、ここ Palo Alto 近辺で、マウンテンライオンが頻繁に出没したことがある。マウンテンライオンは、ピューマに似たでっかい山猫で、当然肉食である。
出没した理由は、おそらく開発などによる餌の減少だろうから、もちろん同情の余地はあるのだが、ついに小学校付近に現れたため、警察も背に腹は代えられず、ある日、下校時間近くに現れた一頭のマウンテンライオンが射殺された。
その日から、警察に対して非難轟々。
当時通っていた ESL のクラスでも、その事件が話題になった。ルーマニアだったかブルガリアだったかから来ていた女性が(ヨーロッパは動物愛護にもっとうるさい)、
「マウンテンライオンだって生きているのよ!射殺なんて信じられない!」
その人に聞いてみた。
「もしマウンテンライオンが現れたのが、自分の子供の学校近くだったら?」
返事は早かった。
「射殺するに決まってるじゃない。当たり前でしょ」
・・・ギャグじゃなく、真剣に言っているところが、怖い。
051606
- 2006/10/29(日) 13:44:16|
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以前、「白眉」というエントリで紹介した超優秀ポスドクE、オファーをくれた3つの大学から結局 MIT を選び、来月から PI となることが決まった。くどいようだが、彼はまだ27歳。いかにアメリカ広しといえども、これほど若い PI はなかなかいない。昨夜は彼の送別会だった。
実は彼、PI になると同時に、結婚することになった。幸せというのは誰かに集中して訪れるものである。みんなやっかむ、やっかむ(^o^) ふん、結婚は私の方が早かったぞ <だからなんやねん
というわけで、昨日の送別会、Eは婚約者を連れてきた。こうなると、質問はそっちの話に集中する。特にうちのラボは女性が多いので(昨夜なんか男はEと私だけ)、聞き方が非常にダイレクト(^_^; ボスなんか、最初の質問が、
「どんなプロポーズしたの?」
なかなか答えないEを見て、婚約者のXさん、そのときの状況を説明し始めた。
X:On that night, he actually started asking me, like “What are you to me? Fiancé? Just a girlfriend? What else?”
それを聞いて、全員いっせいに
‘Uh-oh… That was too bad.’
こんなところで責められると思わなかったE、
E:Did I? I don’t remember that.
と言ったのが、また火に油を注ぐ結果に。Xさん、信じられない、と言った顔で、
X:Don’t you remember it? I was really confused!
その後しばらく、周りそっちのけで二人で協議。・・・危うく、ほんとに「お別れ会」になるところだった(-_-;
ま、別にずっといじめてばかりいた訳ではなく、job hunting についていろいろ有意義な話も聞けた。例えば、希望する大学・研究所にインタビューに呼ばれたら、彼らをリスペクトしていることを示すため、希望所属先の department の全てのラボの仕事に一通り目を通し、何を研究しているか理解しておく方が良い、とか。近い将来、自分も通らなければならない道だと思うので、参考にさせていただきます >E
ところで、昨日は我々夫婦の10回目の結婚式記念日。Eとはこれからなかなか会う機会もないし、結婚記念ディナーは週末に行くことにしているので、送別会に出席する方を選んだ訳だが、それなりに罪悪感もあった。
しかも、3日前、妻の誕生日に何も買ってこなかったら、嫌味言われたし(-_-;
御存知の通り、妻は自分のブログで、毎日ベイエリアのスイーツの紹介をしている。送別会の場所は、大学近くのイタリアンレストランだったので、デザートを頼むときに、お持ち帰りで一つ別に頼んだ。「よっしゃあ、今日はオッケー!」と胸を張って帰ると、妻から返ってきたのは、
「最近、ブログに書くネタが多すぎて困ってるのに、これ以上ネタ増やさないでくれる(-_-# 」
という理不尽な怒り。・・・買ってきても買ってこなくても、怒られるのね(-o-)
- 2006/10/28(土) 15:36:40|
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妻「(新聞を読みながら)ミス・インターナショナルジャパンって、モデルさんなんだって。女優もやってるらしいよ。ずるいよねー、そんなプロが出るなんて」
ポリ「いっそのこと、あらゆる条件を取っ払って、一番きれいなひとを決めればいいんじゃない?クイーン・オブ・ザ・ワールドとか。結婚しててもきれいな人はいるし、ミスでもミセスでもいいじゃん」
妻「じゃあ、あたしも出れるかな?」
ポリ「ぶわっはっはっは(^o^) よーそんなこと言うな・・・」
妻「だって既婚でもいいんでしょ」
ポリ「いや、それ以前の問題として、あなたじゃクイーン・オブ・パロアルトも無理だろが」
妻「・・・」
ポリ「クイーン・オブ・フーバー(長女の学校)もきついやろ」
妻「・・・そこまで言わなくてもいいじゃん(-_-# 」
ポリ「あ、クイーン・オブ・グリーンハウス(うちのアパートメントコンプレックス)くらいならいけるかも」
妻「あ、それは無理。アネットの方が美人だもん」
・・・こんなところでつまづいていて、なぜクイーン・オブ・ザ・ワールドになれようか(-_-;
今日は妻の誕生日なので、日記でもちょっと祝ってみました(^o^)
- 2006/10/25(水) 13:56:30|
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先週 Kirk's Burger に行ったときのこと。チーズバーガーにフレンチフライでも注文しようかと思ったら、Specialite のところに、
Griller (steak, swiss cheese, grilled onion on French)
というメニュー発見。なんだ、希望通りのセットメニューがあるやん♪と、喜び勇んで注文した。
が、出てきたのは、ちょっと大き目のハンバーガー。
フレンチフライは?と問いただそうと思って、ふと、パンがフランスパンであることに気がついた。
あー、そーゆーことね(;_;)
よく考えれば on French なんだから一目瞭然なのだが、一度頭がフレンチフライになると、「on」にも、fries がないことにも気がつかない。勝手に決めつけている。
この手の勝手な決めつけで、これまでにもかなり痛い目に遭っている。学生の頃、京都の都ホテルでルームサービスのバイトをしていた。宿泊客から電話で注文が届くと、厨房に行ってそれを作ってもらい、部屋まで持って行くことになっていた。
ある晩、こんな注文が。
「ウイスキーダブルとアイス」
早速厨房に行き、大きな声で、
ポリ「ウイスキーダブルとアイスクリーム、お願いしまーす!」<莫迦
厨房のおじさん「アイスクリームはバニラと抹茶があるけど、どっち?」
ポリ「じゃあ、バニラで!」<・・・こらこら(-_-;;
部屋まで持っていたら、ちゃんと受け取ってくれたので、任務完了♪とバイト部屋に戻ったら、既に苦情の電話が来ていたらしく、めっちゃ怒られた。
上司「ウイスキーにアイスクリームな訳ないやろ(-_-# 氷に決まってるやんけ(-_-## 大体なんでお前が勝手にバニラに決めんねん(-_-### 」
ある朝、外国人の宿泊客からこんな注文が。
「2 pieces of Brown Toasts 」
早速厨房に行き、大きな声で、
ポリ「トースト2枚、よく焼いた奴、お願いしまーす!」<莫迦
厨房のおじさん「どれくらい?」
ポリ「全体に茶色くなるくらいで!」
部屋まで持っていったら、今度はその場で、注文したものと違う、と言われた。仕方なく厨房に戻り、
ポリ「トースト2枚、さっきの奴より、もっとよく焼いてくださーい!」<大莫迦
再度部屋まで持って行くと、呆れた客が電話して、上司登場。
上司「Brown Toast っちゅうのは、黒パンのトーストのことや(-_-# なんで最初に文句言われたとき、聞きに来ないねん(-_-## 」
決めつけは良くない。
101806
- 2006/10/22(日) 05:37:12|
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学会終了。
学会発表には、スライドによる口演とポスター発表の2つがある。今回、私はポスター発表。自分の最新の研究内容を縦 1 m 横 1.5 m 程度のポスターにまとめ、各自に与えられたスペースに展示し、そこを訪れる人に説明する。
今回参加したのは、参加者3万人を超える巨大学会。発表演題数も軽く2万を超えるため、与えられる発表時間は限られており、ポスターは午前・午後で張り替えられる。半日のセッション中、各自1時間のコアタイムがあり、その時間は必ず自分のポスターの前に立っていなければならない。
昔は英語で質問されるのが嫌で、人が集まってきたら、「私は発表者ではなく、ただの通りすがりに過ぎませんよ」というふりをして、いつでも逃げられる準備をしていたのだが、初めてこの学会に参加した8年前は、さすがにちょっと悲しかった(;_;) まだこの分野で無名だったこともあってか、コアタイム中に来てくれた人はたった一人。
“Excuse me”
と言われて、お、質問か?と身構えると、どうやら隣のポスターを見に来たらしく、邪魔だからどいて、と言わんばかり。絶対どかない(-_-#
最近は慣れてきて、ポスターを眺めている人に
「質問があったらなんでも聞いてね」
くらいは言える余裕も出てきた。今回は、来てくれた1人に説明し始めた途端、わらわらと大勢人が集まってきたりして、結構快感(^o^)
とあるポスターを見に行ったとき、発表者に説明を頼んだら、
“Which would you like, a short tour or a long tour?”
かっこいい(-o-) こんなことを言ってみたいものだ。
ポスターを展示している時間中、コアタイム以外は必ずしもその場にいなくても良いのだが、うちのボスは、
「学会発表ではフィードバックが重要なので、ポスターセッション中はずっとその場にいること」
というポリシーを持っている。もし同時間帯に発表される興味深いポスターがあったら、ラボの誰かに行かせれば良いという。一理あるので、私はその方針に従っているが、隣で発表していた同僚のポスドクAは、興味のあるポスターは自分で見に行きたいからと言って、ちょくちょく持ち場を離れている。
実際、同時間帯には似たような研究内容の発表が多いので、時々、
「あっちで今発表しているポスター見た?面白いぞ」
と言われることも多い。その都度、半分冗談で、
「別に悪いことした訳じゃないんだけど(^_^)、うちのボス、ここにずっと立ってろ、って言うんです」
と答えておくのだが、今回おせっかいな誰かがそれをボスに言ったらしい。発表の後、ボスが
「なんで他のポスターを見に行かせてやらないんだ、って言われちゃったわよ」
・・・もう、余計なこと告げ口しないで欲しい(-_-#
で、なんと言い返したんですか?
“I said you are a good boy and A is a bad boy”
うーむ。やっぱり小学生みたいでヤダ。次回は言いつけに背いてやる。
- 2006/10/21(土) 04:59:54|
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1. ラジオをつけたら、いきなり
"Don't buy HONDA!"
と言っていた。何かのアンチキャンペーンかな、と思ったら、
"○○HONDA (カーディーラーの名前) has a discount sale this weekend"
だそうな。要するに宣伝らしい。
今日はまだ火曜日。・・・そんなことでいいのだろうか?
2. 先日書いた、ラボマネージャー募集中の頃の話。
ラボミーティングで、どういう条件で求人するか、という話になった。ポスドクG(女性)が
"I'd like to hire a woman"
と言った瞬間、私以外の全員が
"Uh-oh"
更に、
"You'd be sued"
求人票で性を特定してはいけないことくらいは理解しているが、希望を言うくらいは別にいいやんか、と思ったら、うっかりそういうことを言って、誰か悪意のある他の人が聞いていた場合、実際に女性を雇うことになったときに、落とされた男性からマジで訴えられる可能性があるらしい。
・・・ったく、なんともはや・・・
060706
- 2006/10/18(水) 04:42:49|
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何でもかんでも、という訳ではないが、アメリカンサイズというのは確かに存在する。
学会で、初めてアメリカに来た時。マクドナルドで、いつものように Large size のドリンクを頼んだ後輩が、出てきたカップを見て、目が点になっていた。・・・更に、その上に Super というサイズがあり、数人のアメリカ人がバケツのようなカップを持っているのは壮観であった。
Starbucks も、Short というサイズはそもそも存在しない。Tall から始まり、Grande の上に Venti という意味不明なサイズがある。ベンチくらいでかいという意味か?
(それは bench。by 妻)
(冗談だ、冗談。by ポリ)
我が家の近くに、New Tung Kee という Chinese Noodle Restaurant がある。安くて美味しい。どのメニューにも small と large があり(small なら一番高い物で $4.99)、我が家の場合、私と妻と6歳の娘で、small 2つで充分である。
隣に座ったメキシカンの家族のところに、large サイズの Crispy Fried Noodle(日本でいう、かた焼きそば、あるいは皿うどん)が運ばれてきた。
「さすがメキシカン」と感心していたら、次々と同じ皿が・・・。家族5人、全員同じ物を large サイズで頼んでいた。
いくらアメリカに長く居ても、日本の懐石料理の心を忘れたくはないものである。
050806
- 2006/10/15(日) 04:35:50|
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仕事を終え、家に帰る。玄関のドアの前に立って、鍵を差し込む。ガチャッという音がするかしないかのうちに、中から
「ウッキャーーーー!」
という叫び声が聞こえ、ドアを開けるや否や、ドッドッドッドッという足音と共に、1歳の次女があふれんばかりの笑顔で、両手を広げてタックルしてくる。
ハイハイしてるときは、ドドドドドッ(足が4本なので)という擬音と共にタックルしてきたので、なんか目が攻撃色になった王蟲みたいだったが、今は太り気味のエリマキトカゲ♪
上の娘は言葉のタックル(^o^) 今日あった出来事、明日の楽しい予定を、休みなく話し続ける。
今夜から学会で出張。ちょっと寂しいかも (;_;)
- 2006/10/14(土) 04:30:46|
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懸案だった新しいラボマネージャーが、ついに決まった。
それにしても長かった。前任のスーパーラボマネが出産退職した2月から8ヶ月。雑用が増えて不満が出始め、ボスが本気で後継者を探し始めてから、既に4ヶ月が経過していた。
なぜこんなに時間がかかったか。・・・もう、みんな無意味にハードルを高くし過ぎ(-_-#
ラボマネージャーの仕事は、基本的には試薬の管理や注文などのオフィスワークと、簡単な実験補助である。うちのラボの場合、これに動物管理が加わるので、動物実験の経験者であることが好ましい。
もうそれだけで、ふるいにかけられたかなりの候補者が脱落するのに、ボスを含めたうちのラボの連中、いろいろ無理難題(?)を押し付けようとする。
オフィスワークについては有能そうだった候補者は、
「快く menial work(掃除とか)をやってくれそうにない」
という理由でダメ。
動物取り扱いの経験があり、人間的にも気さくそうで、かなりいい線までいった候補者は、前に勤めていたラボから、
「スケジュールを管理して、こちらが何か忘れていた時にきちんと知らせてくれる能力に欠ける」
という複数の情報が入り、落選。
その他にも、「ラボメンバーの誕生日を覚えておいて、忘れずパーティーをやってほしい」とか、「たまにはクッキーを焼いてきて欲しい」とか、研究遂行と関係ない要求がエスカレートしていった。
お母さんじゃないんだから(^_^;
とはいうものの、昨日から働き始めた新ラボマネージャー。なんと、そういうどうでもいいことも含めて、めちゃめちゃ有能そうである。探せばいるものだ(^_^)あまり無茶な要求とかして、逃げられないよう気をつけないと。
今日は、前任者がいなくなってから無法地帯だった、ラボのシンクまわりがきれいに掃除され、見違えるようになっていた。明日は実験室も全部整理整頓してくれるそうだ。
合掌(-_-)
- 2006/10/11(水) 14:54:16|
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私はポスドクである。・・・偉そうに言ってみたが、実のところさっぱり偉くない(-_-; 以前の日記にも書いたが、日本の厚生労働省の見解では、「フリーター」の一種として認識されているらしい。
では、アメリカではどのように認識されているのだろうか。これはどうやら、大学によって見解が異なるようである。Stanford 大学では、昨年、とあることがきっかけで、大論争が巻き起こった。
カリフォルニアには、日本のJRに相当する CalTrain という鉄道が走っている。車社会のアメリカでは、日本ほど利用者が多い訳でもなく、どうもなかなか採算が合わないらしい。
で、お金持ちの Stanford 大学と手を結んだ CalTrain は、「Go Pass」という、San Francisco - San Jose 間の無料パスを作り、大学職員と学生の希望者全員に配ったのである。
ところが。
当然同じようにもらえると思っていたポスドクは、なぜかその対象から外されてしまった。職員と学生はもらえるのに、ポスドクはダメ、と。
The Stanford University Postdoc Association が怒ったのはいうまでもない。大体、フリーパスが必要なのは、それなりの給料をもらっている職員や、ほとんど寮に住んでいる学生よりも、安月給で郊外に住み、CalTrain を通勤に使っている人もいるポスドクであるはずだ。その日からメーリングリストによる活発な意見交換が始まり、ついに署名活動にまで及んだ。
結局どうなったか。なんと、お金持ちの Stanford 大学は、「Go Pass」の代わりに、Stanford のポスドク「全員」に、$250 のボーナスをくれたのである。
どうも、Stanford では、ポスドクの権限がそれなりに大きいらしく、職員とまではいかないが、準職員として扱われていると聞いたことがある。例えば、ポスドクでも職員と同様、ある程度の給与支給付で出産・育児休暇が取れるらしい。
昨年私が育児休暇を取ったときは、幸か不幸か、私が奨学金をもらっていた HFSP という財団が育児休暇中の給料を支給してくれたので、証明する機会を失ってしまったが、事実ならポスドクとしてはかなりの待遇だと思う(噂によると、Stanford の永遠のライバル、UC Berkeley では、ポスドクは学生待遇と聞いた。本当ですか>UCB の方
生活コストが高いので、家計は苦しいけど、もうちょっと給料くれるなら、柳田先生じゃないけど、パーマネントポスドクでもいいかしら?
(いい加減にしろ(-_-# by 妻)
(冗談です by ポリ)
062106
- 2006/10/08(日) 03:51:51|
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新聞に新薬臨床試験の広告が出ていた。California Clinical Trials、20−64歳の健常男性なら誰でも参加でき、報酬は$1680―$4800!
大学院生時代、第一相新薬臨床試験(フェーズワン)は、生活に困ったときの(^_^)奥の手だった。かつて日本では、あくまでも建前は「ボランティア」として参加する必要があったので、「報酬」は出なかった。その代わり、「謝礼」という形で、結構な額のお金がもらえた。
・・・あんなもん、誰がボランティアでやるもんかい(-_-#
基本的に試験の間は建物から一歩も出られず、規則正しい生活と、一日3,4回の採血&採尿が義務付けられる。短い時で2泊3日、長いやつだと23泊24日なんていうのもあった。
試験の前には、「何かあっても製薬会社及び治験請負業者は責任を負わない」ことを了承する誓約書にサインさせられる。なんか大変そうでしょ?
でも、暇な学生にとっては、こんなおいしいバイトはない。食事は豪華(うなぎやらステーキやら)。外出禁止といっても、中でなら何やってもOK。ゲームも漫画も揃っているし、なんならやりたいものを持ち込んでもいい。
時間が余るほどあるので、私はいつも論文を持ち込んでいたが、一度たりとも読んだためしがなかった(^_^;
で、謝礼は2泊3日で4−5万くらいだったかな。毎朝1時間くらい通うタイプのやつで、一週間で11万もらったこともあった。
日本のフェーズワンは、新薬といっても既にアメリカなどで認可されている薬の治験が多いので、体への影響という意味で心配したことはあまりなかった。
心配しないどころか、陸上部の後輩を次々紹介し、担当の人に「○○派」とか呼ばれていた。一人紹介すると2000円もらえたので、一部からは「闇ブローカー」と言われていた(^_^)
もちろん、ある程度リスクはある。友人Kさんの友達は、フェーズワンで「唾液の出を良くする」薬の治験に参加し、治験後しばらくよだれが止まらず、真夏のセントバーナードみたいな状態が何日も続いたらしい。
新聞の広告を見ながら、妻が悩んでいる。アメリカの場合、本物の新薬だったりするから、結構怖いかも。
妻「$4800かぁ〜。参加してほしいけどなー。でも、その間子供の世話が大変だしなー」
・・・そーゆー悩み方ですか?
- 2006/10/07(土) 04:56:24|
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今年の賞レース(?)のトップを切って、昨日、ノーベル医学・生理学賞が発表された。受賞者の一人が Stanford の教授だったことで、学内は結構盛り上がっている。彼は47歳。39歳のとき出した論文が、受賞理由となったそうな。
白ポリ:ほら、ノーベル賞取るつもりなら、そろそろ相応の仕事を発表しないと。
わかってます(-_-)
今日の昼には隣の建物でレセプションが行なわれ、タダ飯にありつけた。
黒ポリ:タッパー持って行ったらいいんちゃう?えらいたくさん食べ物準備してるようやし。何かあやかれるかも知れへんで。仕事することだけが大切な訳ちゃうしな。
何言ってるのかよくわからんけど(^_^)とりあえずタッパー持って行ってみた。
・・・ちゃんと持ち帰り用の箱まで置いてあるし(-o-) さすが太っ腹大学。タッパー片手に佇む私の立場は一体(-_-;;
今回受賞した Andrew Fire 教授、今 Stanford にいるのは確かなのだが、元々 UC Berkeley で学士、MIT で Ph. D. を取得、受賞理由となった論文を出したのは、カーネギー研究所在籍中。話によると、彼がノーベル賞を取りそうなことを知った Stanford が、3年前に彼をヘッドハントしたらしい。今頃、各地で「我が大学(研究所)出身者がノーベル賞受賞!」と騒いでいるに違いない。
Stanford 大学のウェブサイトで強調されていたのは、彼が Stanford Hospital で産まれたこと(^o^)
黒ポリ:ほんなら、ノーベル賞取ったらあちこちで名誉市民とかになれるかもな。在籍したことある大学全部、名誉教授のポジションとかくれるかも。
白ポリ:それはちょっとずるいんじゃない?
黒ポリ:もらえるもんはなんでももらっとかんと。賞金だけじゃ、サマージャンボより少ないんやし。
・・・いや、ずるいとか賞金とか言う前に、他にやることがあるんじゃないでしょうか。
- 2006/10/04(水) 10:44:36|
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アメリカは自己責任の国だと思う。
ケース1:
娘の体操のクラスに、夏の予定を知らせるのをすっかり忘れていた。先に知らせておかないと、行かない週の分までお金を払わなければならなくなる。気づいたのは締切を2週間も過ぎてから。「期限が迫ってますよー」なんて、決して教えてくれたりはしない。
ダメもとで受付に行ってみたが、
「残念だけど、遅かったわ」
でお終い。
ケース2:
ラボのポスドクGが、家を買うことになった。ちょっと前に入札で勝ったらしいのだが、権利を手放さないためには、手続きを今週中に済ませなければならない。ローンを組むのに、収入証明が必要ということで、事務に電話したら、書類を作るのに1週間は必要、と言われたらしい。もっと早く始めておけばよかった、と嘆くことしきり。でも、誰も「早めに書類を揃えておいた方がいいよー」なんて言ってくれない。
ケース3:
2年前、Annual Review という雑誌にレビューを頼まれたボスは、私と大学院生Eにその話を持ってきた。2ヶ月かけて、2人(&ボス)で頑張ったが、残念ながら3人全員が私と同じ性格のため(^_^; 前日になってようやく締切日が翌日であることに気づき、かなり焦る。依頼メールを読み直すと、もし締切に遅れたら、今年の分には載せられないし、来年の分に載る保証もしないと書いてある。当然、締切前の督促なんて一度もなかった。
アメリカは自己責任の国なのだろう。・・・でも。
ケース1:
妻が体操クラスの事務所に電話してみた。行かない週の分は払いたくない、と言ったら、ちょっと間をおいて、
“OK. No problem.”
・・・その「間」は一体、何?
ケース2:
ポスドクG:If I pay something for it to you, could you help me? I'd pay $50.
事務:…(電話の向こうで何か言っているようだ)
ポスドクG:$85?! …OK, how about $55? …Oh, thank you so much!
その「1時間後」、書類がファックスされてきた。さすがにGも驚いていた。
ケース3:
まだちょっと議論が詰め切れてないけど、仕方ないからとりあえず原稿を送って、校正のときにでも直そうと、Eと話していたところ、ボスが、
「今エディターに電話したわ。『2週間先』で良いって。これでもっと深く議論する時間が出来たわね」
・・・一体なんのための締切?
この国はよくわかりません。でも好き(^o^)
070806
- 2006/10/01(日) 10:25:49|
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