昨日の話題に絡んで。
ポリの所属している Department of Neurobiology の名簿が送られてきたので、男女比がどれくらいか数えてみた。
大学院生:女性12人 男性22人
ポスドク:女性11人 男性21人
に対し、
Faculty:女性1人(!) 男性8人
であった。
ちなみに、私は「男女平等」イコール「男女同数」だとは思っていないし、「男女均等」だとも思っていない。だから、太田大阪府知事が
「土俵に上がりたい」
とか言う度に、
「一体何が目的?」
と思うし、「適材適所」という言葉を知らない連中が何をわめいても、聞く気すら起こらない。
ただ、ことサイエンスに関しては、好き嫌いこそあるかもしれないが、経験上、能力的な男女差などあるとは思えないので、数がある程度意味を持つと思う。
と考えると、上の数字は結構興味深い。Stanford の学生全体の男女比は知らないが、大学院生の数の男女差は、単に好き嫌いに由来する物と考えても、そう不自然ではないと思う(つまり、他の部門ならこの比が逆転するかもしれない)。
ポスドクの男女比が、院生のそれと変わらないのは、日本人から見たら驚きである。以前も書いたが、日本ではポスドクが、
「刈り残しの敗残者集団」 とか呼ばれて(-_-#、厚生労働省でも
フリーターに分類されているらしいが (-_-##、それでも、職業は職業である。男女共に、研究をしようと考える学生と同じくらい、研究を職業として選ぶ院生がいることは、日本と大きく異なるところだと思う。
にも関わらず、Faculty、つまりラボの主催者の男女比は、極端に男性寄りになってしまう。うちの Department に限らず、先日参加した retreat では、発表者(ほぼ皆 PI)23人中女性は5人。この手の会合では、男女比に気を遣うはずだが、それでもこの程度である。
アメリカは何事においても男女平等が進んでいる、とお思いの方もいるかと思うが、ことはそう単純ではない。
060306
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- 2006/11/12(日) 16:27:55|
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