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今日も脳天気

役に立たない♪ 意見しない♪ 仲良きことは美しき哉♪

喜びということ

 
 私が研究を生業とする上で、常に反芻している言葉が3つある。


 一つ目は、利根川進先生から伺った言葉。

「研究を始めようとするとき、その研究が最もうまくいったときのことを想像してみる。もしそれが非常に面白ければ、その研究はやってみる価値がある。もし想像可能な最も面白い結果が皆を驚かせるものでなければ、その研究は始めるべきではない」

 もちろん、研究がいつもうまくいくとは限らない。たとえ「最もうまくいけば面白い」研究でも、そうそううまくいくことはないのが現実である。でも、ある研究を「しない」決断をするのには、良いフィルターだと思う。



 二つ目は、学部生のとき半年だけお世話になった I 先生に言われた言葉。

「大きなビジョンの中で自分が今どこにいるのか、常に考えた方がよい」

 研究していて、面白い結果が出たりすると、ついついどこまでも深く追求することだけに集中してしまいがちである。そこで一歩引いて、全体における現在の位置づけを確認すると、必要な修正箇所が見えたり、別のアプローチが見えたりする。時には方向転換が必要なことに気づくこともある。研究をうまく遂行するコツだったりする。



 三つ目は、修士から初期ポスドク時代まで私の指導教授だった I さん(先生と呼ばれることを嫌う方なので)との会話の中の言葉。

 私は、研究者に一番必要な資質は、創造力だと思っている。私の場合、想像力と妄想癖はあるが(^_^) 創造力は明らかに足りない。博士課程に上がったばかりの頃、自分の創造力が足りないことが理由で、ちょっと落ち込んだことがあった。


 で、聞いてみた。

私:I さん、僕が研究者に向いていると思いますか?


 たぶん、「判断するには早い」とか「こうすればもっとよい」とか言われると思っていたが、I さんの口から出た言葉は、

I さん:あなたは研究者に向いてるよ。


 顔には出さなかったが、ものすごく嬉しかった(顔に出てたかも)。I さんが言うには、

「研究は99%しんどくて1%エキサイティング。研究者であるために一番大切なことは、その1%を楽しめるかどうか。99%しんどいのが嫌な人は研究には向いてない」

 なるほど。これなら私、自信ありますわ(^O^) 私、かなりお手軽に喜べる性格なので、1%どころか、10%くらいは、エキサイティングなことを発見し(た気になっ)て嬉しくなるもん。<妄想癖


 もちろんこれは、優秀な研究者になるための条件ではなく、研究者として生き抜くための最低条件に過ぎないかもしれない。でも、このときもらった「研究者でいてもいいんだよ」という通行手形は、心の中に大事にしまってある。




 私がどれだけお手軽に喜びを感じられるか。今週火曜日に、娘の学校で “Math Night” というイベントがあった。夕方6時から(<これだけで子供にとってはエキサイティング)、学校の多目的室でいろいろなパズルを楽しむことができる。子供には結構骨のあるパズルが多かったが、所詮小学生相手なので、基本的には私の知っているものばかりだった。

 一つだけ、最初は「絶対ルールが間違ってる」と思ったパズルがこれ。

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 板の上に一列に並んだ11個の穴に、赤と黒のピンが5本ずつ置いてある。

赤赤赤赤赤○黒黒黒黒黒

問題:赤と黒のピンを全部入れかえなさい。
ルール:隣の穴、あるいは(ピンを1本だけ飛び越えた)隣の隣の穴に動かすことができる。動かすのは一度に1本だけ。赤は右、黒は左にしか動かせない。
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 昔やったような記憶があるのだが、初めは何度やってもできなかった。これができたとき、子供達がいる前で思わずガッツポーズしてしまった。


 さあ、やってみます?

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  1. 2007/02/17(土) 16:48:01|
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