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銀幕デビュー

 プレゼンテーションの構成で、一番大切なのは導入部である、と教わったことがある。聴衆をいかに惹きつけるかで、プレゼンテーションの成否は7割がた決まる。
 
 私の研究テーマは、大きなくくりで言うと、神経科学 <大き過ぎ(^^;
 それじゃああんまりなので、もうちょっと詳しく言うと、学習メカニズムの解明、ということになる。
 
 コンピューターのキーボードに「A」と入力すれば、モニターには「A」と出力される。犬に骨を見せれば、喜んで飛びついてくる。  
 これらのシステムは、ある入力に対して出力が決まっている。ところが、トレーニングによって、同じ入力に対する出力を変えることができる。これを「学習」という。
 
 周りに苦い薬を塗った骨を提示することを繰り返せば、その犬は骨を見ても喜ばなくなるだろう。キーボードに「てんとうむしのさんば」と入力して「てんとう虫のサンバ」と何度か変換させれば、すぐに一発変換できるようになる。二度と「店頭無視の産婆」と変換されることはなくなる:)
 
 というような一般的なことを面白おかしく紹介しながら、プレゼンテーションを始める訳だが、適切な例というのはなかなか難しい。うちのボスは、ここ2回ほど、野球を例に挙げていた。トレーニングを繰り返すことによって、初めは打てなかった剛速球が打てるようになる。人気選手の画像が出てくると、それなりに出だしは盛り上がる。が、そろそろ飽きてきたらしい。
 
 
 昨日、突然ボスに呼ばれた。
 
ボス:ちょっとここに立って。うん、うんって頷いてくれる?
 
 見れば、手にデジカメを持っている。
 
ボス:じゃあ、次は首を横に振って。
 
 こうですか?
 
ボス:もっと眉をしかめて。
 
 へ?
 
ボス:OK。ついでに、どうやって PowerPoint にムービーを入れるか知ってる?
 
 聞けば、Stanford Celebrates Women in Bioscience というイベントでトークを頼まれたらしい。本番は今日。相変わらずのぎりぎり君である(-_-)
 
 今回は聴衆が神経科学の専門家ばかりではないので、あまり難しい話はできない。野球の例に飽きたボスが新たに思いついた例というのが、
 
ラボに来たばかりのポスドクは、ボスの言うことを何でも「はいはい」と聞く

長くいると、ボスの言うことを聞かなくなる

これも学習の一形態である

 ボス、私のどアップをプレゼンするつもりらしい。大ホールのスクリーン一杯に私のアホ面(-o-) 試しにモニターで流しながら、他のラボメンバーと爆笑している。しかも、更なる爆弾発言。
 
ボス:This will be filmed and posted on the web.
 
 げっ。
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  1. 2007/05/02(水) 09:10:23|
  2. 日々是研究 ―ポスドク研究者の日常
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