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真の矛先

〈前回のあらすじ〉実験補助のために学部生PをリクルートしてきたポスドクG。「あらかじめ実験手技を身につけさせておけ」というボスの厳命にもかかわらず、Gが2ヶ月間不在となるたった2日前になって、何一つ教えていなかったことが判明した。Pをクビにはしたくない状況で、ボスの考えやいかに?
 
 ・・・こうしてみると、私が長々と書く日記って、4行で済むのね(-_-)
 
 気を取り直して。
 
 Pにやってもらおうとしているプロジェクト a の追加実験、私のメインプロジェクトの一つとはいえ、その手法及び結果は他のすべてのプロジェクトにかかわってくるので、実際には誰が関与しても別におかしくはない。もちろん、私自身はPを supervise することにやぶさかではないのだが、ボスは私にその役をやらせたくないと、事ある毎に口にしている。
 
 Gに説教した後、ボスは私をオフィスに呼んだ。
 
ボス:正直な話、この状況でPを雇うメリットはあると思う?
 
私:もし一から教えるとすると、しばらくの間は誰かがずっと一緒についていなければならないでしょうね。
 
ボス:「誰か」って誰? あなたにはプロジェクト b に専念して欲しいんだけど。
 
私:ポスドク4人の中で、指導できそうな人というと・・・
 
ボス:そうなのよね。Sは来たばっかりだから、人にやらせるよりS自身が実験に慣れて欲しいし。Rは体調の問題で不定期に休むし。Gはいないし# でも、あなたにはプロジェクト b に専念して欲しいんだけど。
 
私:この状況では、やっぱり僕がやらざるを得ないんじゃないか、と。
 
ボス:でも、あなたは毎日プロジェクト b に集中してくれないと困るのよ。今度申請するグラントのプロポーザルに、
『プロジェクト b は、現在のところ世界でうちのラボ以外に実現できるところはない』
って書いちゃったし。

 
私:(小声で)・・・論文どころかデータも取れてないのに、無茶するなよ(-_-)
  
ボス:なんか言った? とにかく、あなたはプロジェクト b が最優先。でも、プロジェクト a の追加実験を誰かがやらなければならないことも事実だし・・・
 
私:Pさえよければ、僕が土曜日にでも時間外労働で指導しましょうか?
 
ボス:あなた、土曜日に来れるの?
 
私:娘の日本語補習校がありますが、数時間ならなんとか。
 
ボス:だったら、プロジェクト b をやってちょうだい。
 
私:うっ。ヤブヘビだったか。・・・いや、今のは軽い冗談ですが、じゃあ、トレーニングコースに出発するまでの今日明日2日間、GがPにできるところまでみっちり指導してくれたら、あとは時間のあるときに僕が見てやる、というのはどうでしょう。
 
ボス:時間のあるときには、プロジェクト b をやってちょうだい。
 
私:・・・そればっかりやな# 
 
ボス:なんか言った? ・・・まあ、でもそれくらいが落としどころかしらね。じゃあ、GとPに可能かどうか聞いてみてくれる?
 
 ということで、最終的には大方の予想通り私が面倒をみることになった。
 
 
 夕方。帰る準備をしていると、再びボス登場。
 
ボス:さっきの話、一応念を押しておくけど、Pの指導にあまり時間を割かないでね。あなたはプロジェクト b をやらなきゃならないんだから。
 
私:またかよ# ・・・はい。わかってます。
 
ボス:ほんとに大丈夫? 思っていたより進展が遅いし、これからはプロジェクト b の進み具合も週2回くらい報告してもらおうかな。あなたのメインプロジェクトは b なんだからね。
 
私:・・・なんか、一言一言プロジェクト b に関する小言が付随しているような気がするのですが。えーと、もしかして、今回の一連の話で、説教されているのは私ですか?
 
ボス:そう。
 
 
 怖いよー(涙) 働くぞー(泣)
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  1. 2007/06/13(水) 05:01:21|
  2. 日々亦研究 ―ポスドク研究者の悲哀
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