私のことを、ただの能天気なアホだとお思いの向きもあるようだが、一応人並みに悩むこともある。
3年に1回くらいは。 レゾンデートルを自問自答するような状況に陥った場合、そこを脱出するには、自分が誰かに必要とされていると認識すればよい。
次女:だだ!だーだ!
最近、おむつが汚れると、私を呼ぶ次女。妻が替えてあげようとしても断固として拒否するくせに、私を見つけるとおむつ置き場に連行し、自分で寝転がってオムツ替えを要求する。必要とされてるんだなぁ~(-o-)
・・・そうじゃなくて。 妻:あたし、明日9時からまた歯医者に行くから、その間次女見といてね。
もし生まれ変われるなら一生歯が生え替わるサメになりたい、と公言してはばからない、歯がボロボロの妻。頻繁に歯医者に通うため、その間、下の子の面倒を見るのは当然私となる。必要とされてるんだなぁ~(-o-)
・・・いや、そういうことでもなくて。 まあ、人から必要とされることは悪いことではないのだろうが、上記のような場合、判断は人に委ねられる。Job hunting も同じ。自分を必要とするかしないか、決めるのは他人。自分ではコントロールできない。
で、いくら優秀な人間でも、そいつがいないと皆が困るか、というと、多くの場合そんなことはない。いなくても、なんとかなることが多い。
遺伝子の機能解明に革命をもたらしたといわれる、ジーンターゲティング法。ある遺伝子産物がどんな役割を果たしているかを、「その遺伝子がないとどうなるか?」という逆転の発想で調べる手法である。
一見ストレートフォワードに思えるアイデアなのだが、実はそう簡単ではない。例えば、遺伝子Aを欠損させても、別の遺伝子Bが欠損した遺伝子Aの役割を補っている場合、一見何も起こらない(ように見える)。
だから要らないかというと、そうではない。よく調べてみると、やはり普段は遺伝子Aが大切な役割を担っているのである。その証拠に、一見正常に見える遺伝子A欠損マウスをある条件下に置くと、異常な性質が顕在化してくる。でも、それを見つけるのは簡単ではない。
他者に依存した評価に頼っていると、本質に辿り着くのが困難になる。だったら、自己評価してみよう。
「自分で自分を雇いたい、一緒に働きたいと思うか?」
イエス。>これは重要なことだと思う。以前の答えはノーだったし。
自分の価値を自分で認めることができ、「誰か」ではなく自分が自分を必要としていることを認識して、初めて他人の評価が更なる自信の裏づけになる。
復活(^o^)
ボス:あ、ちょうどよかった。この間のデータ、スライド2枚くらいにまとめてくれる?トークで使いたいし。
あー、あれ面白い結果でしたしねー。で、トークっていつですか?
ボス:
明日。そうそう、ついでに、昨日RとSに頼んだプロットもお願いできる?二人とも来ないのよ。
あ、あたし今日の夕方には出発するから。 そりゃ、私がやらないと間に合わないでしょうね。必要とされてるんだなぁ~(-o-)
・・・だから、そうじゃなくて(-_-#
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- 2007/07/11(水) 04:52:05|
- 日々亦研究 ―ポスドク研究者の悲哀
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