日曜日から、バージニア州の Janelia Farm というところで行なわれているカンファレンスに参加している。
Farm といっても、農業研修に来ているわけではない。ここは、アメリカでも1,2を争う巨額の研究資金提供団体である Howard Hughes Medical Institute が出資してできた、規模の大きい研究所。日本でいうと、理研みたいな感じだろうか。
今回の3泊4日のカンファレンスは、参加者が70-80人と少なく、ビッグネームと話す機会も多いので、ジョブ探し中の私としてはこれを逃す手は無い。アブストラクトによる書類選考があり、1月に参加・ポスター発表が受諾されてから、ずっと楽しみにしていた。来てみると、残念ながら参加者の研究分野が思っていたのとちょっと違っていたので、サイエンティフィックに得るものはそう多くはないことがわかったのだが、それでも技術的なところで参考になることがいくつかあったし、一緒に参加しているボスが、ビッグネームを何人か紹介してくれたので、今までのところ、結構楽しい♪
楽しい理由は他にもある。スタンフォードにいるせいで、日頃から「金余り」研究所には慣れているはずだったのだが(^o^)、さすがは Howard Hughes、実際来てみると、
Shuzo さんのレポートにもあるように、予想以上の大盤振る舞い。
このカンファレンス、参加費・宿泊費は無料。4日間のすべての食事が向こう持ち。加えて、さすがはアメリカ(^o^)休憩時間の度に出されるコーヒーや甘物、食前・食中・食後のワイン・ビールも全部ただ。
ここまではまあいい。実はこの研究所、周りに何も無いところにぽつんと建てられたために、外に出ても店一つ無い。したがって、宿泊も食事も、全部研究所内で済むようになっている。足もないし、天気も悪かった為、到着後48時間、一歩も外に出なかったし(^_^;
驚いたのは、
参加者全員にロゴマーク入りのパーカーが配られたこと。更に、着いた途端渡されたのが、J カードと呼ばれる所内用プリペイドカード。既に$20チャージされており、自由に使って良いとのこと。つまり、
参加者にはお小遣いが渡される訳である。 まあ、実際のところ、食事もおやつも提供されているので、所内にあるバーで夜中に酒を飲むくらいしか使い道がないのだが。
今日は所内の見学ツアーに参加した。建物の前面が総ガラス張りになっており、全体に非常に明るい。不慮の事故で割れるのを防ぐ為、強化ガラス4枚重ね。テロの攻撃にも耐えられそう。
通常ある程度人の手が必要な動物飼育ケージの洗浄が極力オートメーション化されており、遺伝子研究に利用されるショウジョウバエの飼育は、
なんとロボットがやっている! セミナー会場の椅子も、普通と違って座り心地抜群だし、まさに至れり尽くせり。・・・と思っていたら、本日、こんな出来事が。
とあるトークの最中、スクリーンに、突然出会い系サイトを思わせるようなポップアップウインドウが登場。
女の子の顔写真と、
"You know me?" "Contact me!"
という台詞の入った吹き出しが、スクリーンに大写しに。聴衆は大笑いしているのだが、演者はスクリーンに背を向けていた為、しばらくなんのことやらわからず、不思議そうな顔(^o^) ようやく気がついた彼に、
「なんならちょっと中断してもいいよ」
と司会者が声をかけ、会場はさらに大爆笑(^o^) ばつの悪そうな演者、
「ここ、セキュリティ大丈夫?」 <明らかにそういう問題ではない
この研究所、どうやらサイバー攻撃には弱いかもしれない。
スポンサーサイト
- 2008/04/23(水) 13:24:51|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
-
|
-
|