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教育コスト

 
 うちのラボ、御存知の通り、女性が多い。私と、間もなく学位をとってラボを出て行く大学院生Mを除けば、残り全員女性である(ボス・ポスドク3人・大学院生2人、育児休暇中のラボマネージャーも女性)。

 しかも、全員既婚。配偶者は皆この辺りの企業で働く会社員である。さすが、出来る女性は大学教員などと結婚したりしない(^_^;

 何が言いたいかというと、なんと皆さん、マイホーム持ち。ぎりぎりでローンを組んでいる訳でもない。それどころか、最近の話題は、家の買い替え。


 大学の研究室の話題じゃねえ(-_-#



 今更自分の甲斐性のなさを反省する気などさらさらないが(^_^)、もし近いうちに独立することになれば、私にとっても家を買うことは現実の話になってくる。


 アメリカで家を購入する場合、その地域の学校の教育レベルというものが非常に重要になる。Stanford 周辺は、全米でも比較的教育レベルが高い地域なので、このあたりであればどこに行っても大したレベルの差はないと思われるが、なんといっても世界に名だたる格差社会国家、下手なところに行くと洒落にならない。

 小学校低学年のうちは教育水準などあまり気にならなかったが、上の子も秋には4年生。しかも、私自身独立したポジションを探している以上、次に引っ越す場所は少なくとも5-7年、下手すると終の棲家となりかねない。ゆえに、今後住む場所を決める際には、いやでも慎重にならざるを得ない。

 もちろんこれは公立学校の話であり、私立ならまた話は別かもしれない。でも、恐らくは何百万もの金が必要な私立に対して、公立校ならアメリカの場合義務教育中の学費はただ。


 絶対、公立(-o-)




 これ、実は子供の教育のみならず、ラボ運営にも重要な話である。ボスいわく、

「教育水準の高くないところでは、良い学生さんを集めるのに苦労する」

とのこと。ラボを主宰してしばらくの間は、学部生及び大学院生が研究の主力を担う。大学院生はともかく、学部生のレベルは、おおよそその地域の教育水準を反映するらしい。


 なんか、思いっきり自分の首を絞めているような気がする。Job hunting の選択肢が狭まっていく(;_;)





 日本はどうなんだろう。自分が子供の頃は、まあ田舎だったせいもあるだろうが、少なくとも地域の中の小中学校の教育レベルなんて、どこにいっても似たり寄ったりだったような気がする。ましてや都道府県間の一貫した特徴などというものがあったとは思えない。

 でも、やれお受験だ、やれ学級崩壊だなどと騒いでいる昨今の状況を鑑みると、今や日本でも、「教育水準」が生活する場所を決める大きなファクターになっているのだろうか。





 そういえば、昨年末、東京在住(江東区)の友人宅にお邪魔したときに聞いた話は凄かった。


 うちの上の子と同い年の長男R君。区内の公立小学校に通っているのだが、1年生のときの担任が、指導要綱にまったく従わないことで有名な先生だったらしい。どうやらなんらかの精神疾患を患っていたようで、学校側もある程度は認識していたようなのだが、公務員なので馘にも出来ず、人手不足でクラスを持たない副担任にもできず、比較的被害が少ないという理由で、毎年毎年1年生のクラスを担当させていた。


 運悪く、R君がその先生のクラスになってしまった友人夫妻も、

「まあ、1年間の辛抱だから」

ということで我慢していた。


 ところが、2年生に進級し、ようやく普通の授業を受けられると思いきや、発表されたクラス担任はまたもやその先生。学校側に理由を問いただすと、

「来春定年を迎える彼が、どうしても上の学年を教えたいというので、まあ最後の花道だと思って許可した

 ・・・「最後の花道」の意味がまったくわからん(-_-#


 新しい学年が始まってすぐ。R君が毎日毎日えらいこと服を汚して帰ってくるのを不審に思った友人、よくよく話を聞いてみると、なんとその一週間、「1時間目から5時間目まで」、毎日「図工しか」やらなかったんだそうな。

 もちろん、同学年の他のクラスは通常授業。R君のクラスだけ、一週間ずーっとお絵描き。


 驚いた保護者達から報告を受けた学校側、さすがにまずいと思ったのか、校長自らR君のクラスを監視することにしたとのこと。その話を聞いたのは12月末だったが、とにかく他のクラスの「普通の」進行に合わせるのに、親の苦労が大変なものだったそう。

 ひょっとしたら、そのクラスから将来素晴らしい芸術家が生まれる可能性は否定できないが、はじめからそのつもりならばともかく、普通の親にとっては、いくら小学2年生でも、それはちょっと、ねえ・・・



 今の時代、日本でもアメリカでも、ごく普通の教育を受けさせることがそう簡単なことではないのかもしれない。
 
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  1. 2008/05/21(水) 11:28:59|
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