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今日も脳天気

役に立たない♪ 意見しない♪ 仲良きことは美しき哉♪

褒め上手

 
 娘の学校から配布される、教育方針の冊子には、“110 ways to say VERY GOOD”(子供を褒める110の言葉)というページがある。 


 この国の教育の基本姿勢は、「褒めて育てる」。長女が1年生のときなど、担任の先生との保護者面談中、二言目には

She is so sweet!

 ・・・さすがにこれを鵜呑みにする程、こっちも莫迦ではない。ちゃんと見てないだけなんじゃないのか?と疑いを抱くに十分なほど、手放しの褒めようである。


 ラボの同僚Gも、事ある毎に娘自慢。

G:I'm really proud of her!!

 うるさい(-_-#



 そもそも、Good、Nice、Fine なんかは、ほとんどポジティブな意味を持たない。日本語でいえば、「まあまあ」程度の意味であろう。「まあまあ」というのは、自分に対して使うときは合格点だが、他人に対して使うときは不合格な訳で、つまりこれらの言葉は、ポジティブどころかネガティブな可能性すらある。


 子供だけではない。


 謙譲の美徳という発想が存在しない、この国。研究においても、

「身内は褒める・他人はけなす」

が基本である。他所の仕事の評価は批判から入るのに対し、自分とこのデータはまず賞賛する。ちょっとした成功でも、意味もなく褒められるので、最近は

Fantastic!!

とか言われてもあまり嬉しくない。だんだん強い刺激を求めるようになる、中毒症状みたいなものである。


 敵もさるもの、こっちのそんな気持ちを察してか、最近は、あの手この手無限の褒め言葉で攻めてくる。



 データをまとめて、ボスのプレゼンテーション用のスライドを何枚か作ってあげたとき。

ボス:I can always count on you!
日本語訳:頼りにしてるわよ!
実際の意味:ありがとう



 頼まれそうな気がしていた仕事を終わらせておき、案の定締切りぎりぎりになって頼みに来たボスに、間髪入れずにその結果を見せたとき。

ボス:You are my hero!!
日本語訳:救世主といっても過言ではないわ!
実際の意味:ありがとう



 ラボの同僚のデータ解析用のプログラムを、ほんのちょっと便利に改良したとき。

同僚A:You are the man!!!
日本語訳:あんたが大将!
実際の意味:ありがとう



 さすが、過剰表現が服着て歩いているような国民である。ジェスチャーが大袈裟だからといって喜んではいけない。残念ながら、意味は全部同じである。



 この国は 人を持ち上げる言葉に 事欠かない。

(BGM: 月桂冠
 
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  1. 2008/08/16(土) 04:42:49|
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