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ポテンシャル

 
 昨日は、週に一度のボスとの定期ミーティング。


ボス:忘れないうちに言っとくけど、先週のカンファレンスで、あなたが Job interview に行った New York の J に会ったわ。

 J 教授は Search Committee の Chair。5月の Interview から2ヶ月くらいして、

「残念ながら Top candidate ではない」

旨の知らせが来たが、じゃあどんな評価だったのかは気になるところである。なんか言ってました?


ボス:プロジェクトそのものとプレゼンテーションは皆気に入ったみたいなんだけど、彼に言わせると、あなたの研究がどれだけ broad に他と interact できるかが見えなかったんだって。


 難しいですね。


ボス:あたしがここに応募したときも、当然自分のプロジェクトと無関係の研究をしている Faculty とも話す必要があったけど、そういうときは事前に何かしら共通点を探しておく努力はしたわよ。


 なるほど。そういうことが共同研究につながったりする訳ですね。


ボス:仮に「全然」やるつもりがなくても、できるだけ具体的に、いかにも現実味がありそうなストーリーにするのがコツね。実際、そのとき出した案は一つも実現してないんだから。


 ・・・詐欺じゃないすか、それ。


ボス:なんか言った? あ、あと、あなたの場合 teaching の不安もあったみたいよ。


 ・・・それは最大の弱点です(;_;)





 今回、日本出身の研究者4人が受賞したノーベル物理学賞及び化学賞。いずれも基礎科学への貢献が評価された訳だが、同じ基礎科学でも、私にとっては意味合いが全く異なる。


 化学賞は、非常に応用範囲の広い材料・手法の発見が基となっている。Job hunting でも、自分が開発した technology- あるいは methodology-based の研究をしている人は、比較的競争に強いといわれる。なぜなら、使える人が少なく、かつ周りの人にも大きなメリットが期待できるから。


 それに対し、私が行なっているような hypothesis- あるいは idea-based の研究は、頭さえあれば誰でもできる可能性があるという意味で、競争相手は必然的に多くなる。さらに言えば、ある特殊な条件下でのみ成立する仮説を導いたところで、自分以外の人への利益にはつながりにくい。


 そういう意味では、物理学賞の受賞理由は、私にとって非常に印象的だった。仮説検証型の研究でも、広く一般化できる「原理」ならば、与えるインパクトは大きいのである。周りにとっても大きな利益を生むことが期待される人間がより求められるのは、自明の理である。


 幹細胞と同じで、分化してしまえば用途は限られる。より大きなポテンシャルを秘めている(少なくともそう見える)幹細胞のようなプロジェクトを考える必要があることを痛感させられた。



 とりあえず、今後はいつも最後にこう付け加えることにしよう。

「私の研究は、突き詰めればあらゆる意味で科学の発展、ひいては人類の幸福の源となるであろうことが予想され、ノーベル医学・生理学賞のみならず、下手すると平和賞まで手が届くかもしれません」 <根拠のない大風呂敷を広げろという意味ではない



 まずはこのブログを世界20ヶ国語に翻訳して出版し、ノーベル文学賞でも狙うとするか。
 
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  1. 2008/10/15(水) 10:02:12|
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