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愛すべき酔っ払い -その2-

 
 我が大学の陸上部、体育会系のご多分に漏れず、飲むことに懸ける情熱が半端じゃない。


 年に一度の追い出しコンパ。なぜか二段構えになっており、まず土曜日に人里離れた旅館に泊り、追いコン旅行と称して、夜通し飲み明かす。当然、60人を超える部員は全員参加。一晩飲み明かした翌日曜の晩は、京都三条のお座敷にて追いコン本番を迎えるというのが伝統のフォーマットだった。



 追いコン旅行では、血を吐くほど飲んで、結局山奥に救急車を呼ぶ羽目になった先輩達を尻目に、比較的おとなしく飲んでいた当時1回生のK。アイドリングも十分に、翌日の追いコン本番では、

「下回生は上回生にビールを注ぐこと」
「上回生にビールを注いだ場合は、年の差分の注ぎ返しを受けること」

という理不尽なルールもなんのその。余裕で一次会クリア。


 場所を木屋町に移した二次会の主役は日本酒。ここでは追い出される4回生が一列に並び、グラスを持った下回生は一人ずつお礼参りをすることが強要される。愚痴や毒人生における有用なアドバイスを受けると同時に、全員から日本酒を一杯ずつ賜る。優しい女性の先輩などは、酒を注ぐ真似だけで見逃してくれるのだが、20人近い卒業生の大半は、これもトレーニングとばかりにナミナミと注いでくださる。かくして、二次会後半には既に身動きの取れない半死体がごろごろ。


 ふらつく頭を抑えて向かったのは、パート別に分かれる三次会。Kの所属する短距離パート約20人は、祇園に程近いお洒落なバーに転がり込んだ。


 ここで、8オンスのグラスにウイスキーを2杯、ストレートで一気飲みしたところで、Kの記憶は途切れ、次に目を覚ましたのは、見たこともない部屋の炬燵の中。時計を見ると、月曜夕方の4時


 下半身は炬燵の中であるにもかかわらず、妙に寒い。よく見ると、上半身がびしょ濡れ。吐き気が半端じゃない。



 少しして戻ってきた部屋の主は、同回生のD。酔って暴れる私を自分の部屋まで引きずってきてくれたとのこと。 ・・・暴れた


D:ジンのボトルをあおりながら、「Y村~! どこ行った、こらぁ!!」って先輩の名前を連呼してたけど、なんかあったんか?


 げ。で、なんで上半身ずぶ濡れな訳?


D:お前、ほんっとに覚えてないのか? 店を出たところにあった噴水の中に飛び込もうとするから、皆で必死に押さえつけるの大変だったんやぞ。


 あ、ありがとうございます。皆さんがいなかったら、死んでたかもしれないですね。私、泳げないですし



 それにしても、正直Y村先輩には何の含みもない。呼び捨てで連呼するなどという暴挙に及ぶはずがない。もしかして、酔っていたのをいいことにからかわれてるのか?



 翌日。グラウンドに行くと、


Y村先輩:お前、俺になんか恨みでもあるのか?


 ひーーーー(-o-)





 あら?いつの間にか主語が一人称単数に。ついでに、よく考えれば、大学一回生の冬ってまだ未成年では?



 この話はすべてフィクションであり、実在の人物・団体とはなんの関係もありません。
 
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  1. 2009/05/09(土) 10:47:38|
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