たまには研究者っぽい話でも。
物事を記憶する場合、イメージと連動させる人と、音と連動させる人、二つのタイプに分かれるという。例えば、電話番号を思い出すとき、数字そのもののイメージが頭の中に浮かんでくるなら前者、数字を読み上げる声が頭の中に響くなら後者ということになる。圧倒的に多いのは、イメージ連動型らしい。私もそうである。
一度連動させて覚えると、今度は常にセットで頭に浮かんでくるので、間違えて覚えてしまった場合、修正に苦労する。
上の娘が2歳のとき、「あめふりくまのこ」という童謡の3番を一緒に歌っていた。
♪いたずらくまのこ かけてきて そおっとのぞいて みてました
さかながいるかと みてました♪
娘が不思議そうに、
「『さかな』が『いるか』と一緒に、何見てるの?」
・・・以来、この歌を聴く度に、
おさかなとイルカが仲良く並んで、水たまりをのぞいている様子が頭に浮かんできてしまう(^^;
大学時代、陸上部の部室で、自己新記録を出して浮かれていたM(*1) を皆でたしなめていた。
「喜んでる場合ちゃうぞ」
「そうや。そんなんで浮かれてるようじゃ、まだまだ
井の中の蛙やで」
それを横で聞いていたS嬢(*1)。不思議そうな顔で、
S嬢:なんで井の中の蛙なん~?
「井の中の蛙」ってどういう意味だか知ってる?
S嬢:そんなん知ってるわ~。
『外に出られへん』っていうことやろ~ ・・・以来、この言葉を聞く度に、
井戸の底でカエルがぴょんぴょん跳ねながら、外に出ようともがいている姿が頭に浮かんできてしまう(^^;;
ということで、今回は記憶のメカニズムの一端に触れてみた。研究者っぽいでしょ(^^)
*1 ちなみにこの二人、現在夫婦である(第四章186 ページ参照)
- 2006/08/26(土) 11:13:48|
- 日々亦研究 ―ポスドク研究者の悲哀
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